何かを奪った太陽が
僕らの後ろから
声を掛けてくる
雪を融かす
その情熱は
愛の化身で
波の化粧で
恋の直喩で
罪の象徴で
在りつづける……
いっそ僕の孤独を
すべて焼き切って!
その後に、未来は芽吹くから
可愛げに……。
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自意識の崩壊した
真っ白な天国で
僕は呆けたように揺れる
砂漠の
水を吸引する
魔性の所業に
ひとり腹を立て
水をあちこちに
撒き散らす
覚醒と
隔世の欲望を
胸に静静と仕舞いこんで
明日のポケットに詰めた憂いに
一粒のささやきを贈呈しよう . . . 本文を読む