水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

<夕暮ノスタルヂア三部作>きれい、さっぱり、果ててみぬ

2016年02月25日 01時23分43秒 | 詩編
 そっと、触れた、手で、  何かを、破滅へ、追いやる、君の所業。  夕刻、頭に、咲いた、迷いが、  重篤な、響きを、華やいだ、風の中に、  敏感に、察知して、僕らは、やがて、動かぬ者となる。  その最期の時の、端っこの、切なる哀願に、  透ける、清けさの、起源を、問うて、  目が覚める寸前の、淡い夢に、隠れる、  あなたの、眼。 . . . 本文を読む

<夕暮ノスタルヂア三部作>真っ赤な真実

2016年02月25日 01時16分20秒 | 詩編
 そうだね、僕にとっては、ひとつの白も、ひとつの風も、曖昧なままにカタチを変えて、溢れる記憶。  夢でさえ、明日でさえ、何てこともないのさ、溢れるそっとした時を運びせば、蒸せ返るほどの熱気と卒倒が待ち構えている。  夢が、溢れる街角で、遠く投げ放った無防備な言葉を、鶴の喉元にぶら提げて、softに暮れていく一日。 . . . 本文を読む

<重罪三部作>セカイケイカタストロフ

2016年02月25日 01時10分56秒 | 詩編
 私は背負っていた  熱い  鋼鉄の  十字架を  狙い澄ましたように  スマートに  我が胸を射抜く  天使の矢    そして  雪降る晩に  私という  生命の塊は  ゆっくりと   じんわりと    あの  か弱い  光のように  淡々と  死ぬ . . . 本文を読む

<重罪三部作>ゼンジテキエクスタシー

2016年02月25日 01時09分56秒 | 詩編
 開きつつある  私のまなこ  コーラを探し続けた  私の舌    君の  囀る  下半身に    それを  意味もなく  押し付けて  ああくだらない  感情の繁茂に  夢で見たよな  他愛ない河の  流れる  映像のような  妄想に    緻密な旋律が  何千里と走り  明日にも届かない  鼻唄をうたって    遠く雪山の  雪崩れを  感知しても  なお  声ひとつ  上げない   . . . 本文を読む

<重罪三部作>ノンストップカタルシス

2016年02月25日 01時04分10秒 | 詩編
 緩やかに  重い眼(まなこ)を開けば  いっぺんに流れ出す  モーツァルトの  意地悪さ    その奇妙な符号の氾濫に  驚きを隠せない  僕のタマシイ  不明瞭な  現存在の  頼り無さは  四角ばった  邪な幻想に  押し込まれて  いつの間にか  消えていく  ああ、そして、真っ黒に染まってしまった僕の心  そのまま、宛て処なく彷徨う日々の後悔を  何度、54枚のカードに刻みつけて . . . 本文を読む