水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

降雪ハードディスク哀歌

2016年06月20日 22時36分37秒 | 震災詩篇
 あの日、僕の脳内のハードディスクに  終生忘れることのないだろう光景が  しかと焼き付けられた  小高い丘に立って  僕は歴史の動く瞬間を目の当たりにして  あっけに取られていた  我が家の目の前には  いつもはとても穏やかに流れる  「大川」と呼ばれる河があった  だがその日は  いつもと変わらぬ  何気ない光景が  そこには  なかった  歴史の大きな歯車が  動き出していくのを   . . . 本文を読む

人類の最期

2016年06月20日 22時36分02秒 | 詩編
 騒いでいるコックたちが  外で、ニワトリの太ったのを  追い掛け回している  ひとり  また、ひとり  倒れていく  人類の歴史は  かくも浅はかに  終幕を迎える  チリリリリリリリリリイン  インゴもインドアもインセキもすべては落下物  チョルルルルルルルウラン  爆発物には要注意だ!  急っ立てられるように  未だ見ぬ明日へと追いやられる…… . . . 本文を読む

百花繚乱にして悍ましい思想たちからの解放

2016年06月20日 22時35分04秒 | 詩編
 咲き乱れる思想に  真っ白な策略は  しなやかに反駁をし続ける  夢が語る  ひとときの憂鬱を  パリのそれに重ね合わせて  白銀の布地に未来を視る  争うことの本質を  掴み損ねては  悪事を繰り返す  浮き世の天使たち  外へ通じる門扉を  秘密の鍵で開け放てば  本音と建前が行き交う  渋谷のセンター街で  見たこともない  宇宙人同士が  交信を始める  意味を  忌み嫌った   . . . 本文を読む