あの日、僕の脳内のハードディスクに
終生忘れることのないだろう光景が
しかと焼き付けられた
小高い丘に立って
僕は歴史の動く瞬間を目の当たりにして
あっけに取られていた
我が家の目の前には
いつもはとても穏やかに流れる
「大川」と呼ばれる河があった
だがその日は
いつもと変わらぬ
何気ない光景が
そこには
なかった
歴史の大きな歯車が
動き出していくのを
. . . 本文を読む
騒いでいるコックたちが
外で、ニワトリの太ったのを
追い掛け回している
ひとり
また、ひとり
倒れていく
人類の歴史は
かくも浅はかに
終幕を迎える
チリリリリリリリリリイン
インゴもインドアもインセキもすべては落下物
チョルルルルルルルウラン
爆発物には要注意だ!
急っ立てられるように
未だ見ぬ明日へと追いやられる……
. . . 本文を読む
咲き乱れる思想に
真っ白な策略は
しなやかに反駁をし続ける
夢が語る
ひとときの憂鬱を
パリのそれに重ね合わせて
白銀の布地に未来を視る
争うことの本質を
掴み損ねては
悪事を繰り返す
浮き世の天使たち
外へ通じる門扉を
秘密の鍵で開け放てば
本音と建前が行き交う
渋谷のセンター街で
見たこともない
宇宙人同士が
交信を始める
意味を
忌み嫌った
. . . 本文を読む