一枚の薄い紙のような覚悟で
僕らうつらうつら彷徨う者なの?
いい加減、明日の荷物なんて
降ろしたい
そんな日曜日
青く覚めた
君が笑う
から
なんて気味が
悪いんだろう
って
思った
絶望が
希望の服を着て
街を歩いているから
不穏な夜汽車の汽笛も
今は眠りを阻害することもないんだ
何て、助かる話だろう!
僕は、それを手放しに夢中で感謝する。
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ラッキーな感違いを
胸に、鼓動に
染み渡らせて
無味乾燥な諺
傍らに投げ捨てて
お茶目な君の目に
淡い風景を宿して
僕の眼に
今日も
まん丸い月が顔を出す
それは秋の宵の口
それは貴女の酔える口
大きな誤算を寿いで……
. . . 本文を読む
深い深い悲しみから
滾滾と湧き出でる泉
胸締め付けるような切なさから
絞り出されるかけがえのない微笑
世界を泣いた夜だって
跪いて願った星の尻尾に
とめどなく飛来する試練に
僕らは何度挫けそうになったか知れん
冷えた街の人々の忙しない往来に
何度も唱えた僕らの人生きっとAllright!
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