水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

<爽やかな青い欲望の火ー7> 青く街が萌える季節

2016年11月19日 01時29分28秒 | 詩編
青い街が見える うねうねうねったその向こう 曖昧な空を冠した街がある 無一文でそこに辿り着いた僕は その煙るような街並みを通り過ぎた 雲が支配するようなその街は 僕の遥か生まれる前に栄えたような 大都市の亡き骸のごとく ひっそりと横たわっていた 真っ白な欲望色したビルが立ち並ぶ居様は 僕の角膜を貫徹して 少しも遠慮しない太陽の可視光線のように 僕の表象を色々と混乱さ . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7> 朝を追い求めて、流れるは涙

2016年11月19日 01時27分36秒 | 詩編
明くる日の朝を 出迎えよう 時を抱きしめるように 術を思い出すように なにもかにもを奪った夜を 忘れるように 枕を置きっぱなしで 玄関を飛び出せば 約束された交差点で 僕と君は 何の前触れもなく 鉢合わせる 狼狽えるまでもなく 君は僕で 僕は君だ 何かが違っているようだけれど 少なからず 僕のうちの何かは 君なんだ そんな君の目の中心から さりげなく . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7> 思い出せば、そこは高原で

2016年11月19日 01時25分00秒 | 詩編
ロックを奏でる思考状態に 手放しで称賛を 夢で見てきたあらゆる国道沿いを 思い出すように 風は吹いて 見上げた空の青さに押し広げられるように 高原はありふれていた 透明な欲望を漲らせて 僕は草むらで仰向けになった 肉体の旋律が土を伝って 地球の核へと浸透していった ような気がした 何を思い出すかが、ここでは重要で 青空を蝕む僕の卑猥な妄想は、あのアゲハ蝶に . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7部作>夢みる宵闇の暗幕の下で

2016年11月19日 01時21分33秒 | 詩編
時を追い越して さる時代の咆哮を 思い浮かべて この身体を 浮かべる 三途の川 ゆっくり その水面を漂うままに 昼寝を続ける能天気な僕は いわゆる真っ白な昼に 埋もれているすずろな魂 そのまま暗黒へと滑り込んでいきながら 夢現つの物語を駆け抜ける一陣の風のように 夜の静寂を探索して巡廻するように この行方も知らぬ暗夜行路を進もうとするのは 我が純朴にして透明な意 . . . 本文を読む