僕らは
くだらなさと弱さの間で、
揺れる魂
闘う夕刻の
渓谷において
紛うことない倦怠と
隅で踊る者
もし明日が
大文字で
飛躍を願うなら
仮の姿の
寝間着ひとつで
飛ぶが好い!
碌でもない感傷に
火傷をしながら
呼ぶが良い、
もっと問うて走ることだ、と。 . . . 本文を読む
きっと、ね きっとだけど
失ったものは返る虹
浅はかだった自分を
慰めるように
懸かる弓
あるいは
水飛沫のなかの
細かい玉石
全ては
置き去りのままの儚い意志に
添うためのイノチ
まるでありふれた定めを走り抜けたかのような
夕べ見た何かの轍……
艶やかに燃える天地に立ち、尚幸願う、我なりと。 . . . 本文を読む