水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

遊戯、真夜中、混沌

2018年02月07日 11時19分41秒 | 詩編
君の瞼に垂らすシロップ 混沌の味に浸る愛の正体は 君の怪しい股間と僕の熱に溶けていく 妄想探偵は午前2時の未解決事件ファイルに挑む ありふれた色恋沙汰の真夜中の模範解答と 死に絶えたままのふたりの情念は  閉じた楽園の入り口で彷徨う魂 安くない快楽を匿って  ふたりは雪崩れ込む  歴史の亀裂に向かって 未だ覚めない熱いスープを その中へ注ぎ込むように 暗闇は双子だった うら若き青の色彩 . . . 本文を読む

開く傷口

2018年02月07日 11時11分01秒 | 詩編
死体になった思想が 骨の髄から腐っていくよ もう蘇えることのない暗号が 文明を歴史から消し去っていくよ 語らずとも暗黒舞踏に溺れる鮎は 世界を裏切る祝詞をギラつかせて 沈黙の川面へ濁る怨念を刻みつける あの子が開く僕の秘密の傷口は 見知らぬ未来の産声に疼く 魂の素知らぬ振る舞いに欠伸を放つ僕の純情は…… 堕ちていく 堕ちて池 傷口から溢れた膿が大きな池に 海のよう . . . 本文を読む

静かなる反逆

2018年02月07日 10時59分04秒 | 詩編
滝から溢れ出る本能の後をたどって流れ着く真実は 遠く宇宙で溜まる池 天つ風を吹かすように 昨日までの事実は今日の夢物語 被害妄想を誑かすように あられもなく散る桜 眉毛が笑う 眉毛が笑う 否定すべき事実を蹴飛ばすように . . . 本文を読む