チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

続・小名浜の魚屋さん

2019年05月16日 | お母さん
昔、小名浜の魚屋さんがよく来てだなぁ。
あの頃、(小名浜の魚屋さんから)買うのは宮(熊野神社の宮司家のこと)とおらいぜ(我が家)くらいのもんだった。
他所の家はお金が無くて、買いだくても買えながったのさ。
おらいでは、お父さんが出稼ぎをして、一生懸命働いてお金を送ってくれたから買えだのさ。
もっとも、じいちゃんが昔、東京で食堂やってだぐらいの人だったがら、この辺りの野菜だけの料理では口が寂しいっていうのがなぁ、満足できながったのさ。
じいちゃんとばあちゃんから家計を渡されだとき、(お父さんが仕送りしてくれたお金が)なんぼが貯まってっぺと思ってたら、なあ~に貯金なんてさっぱり無がったのよ。
ほんだがら、「俺が寝ないで稼いだ金を、お前らは何にも考えないで使ってたんだな」って、お父さんが怒ってだなぁ。
 
 
そうだったのか。
魚屋さんが来た時、我が家では毎回買い物をしていたけれど、上の家のおばちゃんは3回に1回くらいだった。他所の家では現金収入が無かったんだ。
自分の家が他所と比べて裕福だったとは思わないけれど、恵まれていたんだ。
そういえば、森永マミーを取ってもらったし、学研の学習雑誌も購読させてもらった。あれって、贅沢なことだったんだ。
 


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