チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

第175話 冬の真夜中

2009年11月30日 | チエちゃん
 寒い冬の真夜中、障子戸に切られた猫窓から、スーッとみぃが入ってきました。
チエちゃんとおばあちゃんが寝室へ向かった時には、まだ、みぃはコタツの中で丸まっていたのです。
それから、一眠りしたみぃは、見回りに出かけ、もしかしたら、縁の下で家ねずみの狩りに成功したのかもしれません。
満足したみぃは、朝までぐっすりと暖かく眠れる場所を求めて、やってきたのでした。

 おばあちゃんとチエちゃんが寝ている布団に近づくと、まず、おばあちゃんの顔に鼻先を近づけ、フンフンとひげでくすぐってみました。
でも、おばあちゃんが気付いて、みぃをお布団の中に入れてくれる気配はありません。
そこで、今度は、チエちゃんの顔に鼻先を近づけ、同じことをしてみました。
すると、チエちゃんはくすぐったい感じがしたのか、寝返りを打ちました。

しめた!

寝返りを打ったおかげで、チエちゃんの身体とお布団に隙間が出来たのです。

そのわずかな隙間から、みぃはするりと布団の中に体を潜り込ませました。

あったか~い!

チエちゃんのそばに体を丸めると、みぃはたちまちのうちに睡魔に襲われ、幸せな眠りへと落ちていったのでした・・・


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6 コメント

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いいなぁ・・・ (谷やん)
2009-11-30 23:28:36
情景が目に浮かびます。
温かい寝床にいかにして潜り込むか・・・
ねこもなかなか知能犯ですね。
日本より気温の低いイギリスでは浮浪者と犬が共同生活しているケースが多いんだとか。
野外生活をおくる浮浪者には確かに冬は電気毛布ならぬ犬毛布か・・・
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> 谷やん (チエちゃん)
2009-12-02 22:44:52
コメントありがとうございます。
猫、結構頭いいですよ。
というより、経験で知るのだと思います。
我が家でも、早く猫たんぽにしたいのですが、これがなかなか、お布団の中に入ろうとしないのですよ。
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猫たち (玉井人ひろた)
2009-12-04 18:07:54
我が家の猫も朝方入ってきますが、普段は布団の上です。
そしてミーは外にお出かけです
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> 玉井人ひろたさん (チエ)
2009-12-05 21:12:54
いつもコメントをいただき、ありがとうございます。
チエちゃん家のみぃも、いろいろでしたよ。
お布団の上で寝る時もあれば、お風呂場にいることも、コタツの中にいることもありました。
その時の気分で、よい場所を見るけるのでしょうね。

我が家の猫ちゃんたちは、馴れていないらしく、お布団やコタツの中が苦手みたいです。
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Unknown (S.T.M.)
2009-12-05 22:22:46
ウチのは正しく記事の状況です。
っで、私の腕や胸を枕にして寝るので重い。
伸びをした時なんか爪がチクッと。
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> S.T.M.さん (チエ)
2009-12-06 22:40:15
はい、はい、一丁前に枕にするんですよねぇ。
布団から、顔だけ出して寝てることもありました。
猫を飼って思いました。やっぱり私、猫好きです。
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