プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★メディアの被害妄想狂

2006-12-16 11:14:52 | 日記・エッセイ・コラム

 海外旅行から帰ると、「日本は平和でいい国だな」と、この国に生まれたことに感謝したものだが、今回は違った感傷に陥っている。時差ぼけや異質の文化に接触したカルチャーショックなどではなく、もっと心の深淵にヘドロがへばりついて身動きできないようなもどかしさだ。そして、その原因が分からないことが余計、無力感を増幅させる。いや、そうではなく、分かっているのに認めたくないと言った方が正確なのかも知れない。

 ドイツに滞在中、イラク情勢や中東諸国のニュースが毎日流れた。日本国内では、報道されたことがないイラク国内での治安状況の変化を目の当たりにした。言葉が理解できないだけに、視覚で捉えると余計、悲惨に映った。NHKでさえ時々、報道する程度である。こういったニュースの扱い量の差は、地理的な条件での違いなのかも知れない。

 しかし、海外と日本とでは、マスコミの報道姿勢が根本的に違うようにも思えるのだ。以前、サマワでの自衛隊の復興支援活動が流れたが、一時期、まったく報道されなかった時期があったことをご記憶だろうか。そして、撤退時期に合わせたかのようにサマワでの活動成果が発表されたので、具体的にどれだけ復興したのかと不思議に思ったものだった。

 メディアの発達で、海外のニュースが伝わるようになってきたが、それはその気になれば情報が入手出来る仕組みになって来ただけのこと。日本では、ある種のメディア操作が誰かによって確実に行われていないのか?以前から、マスメディアの報道偏向を不安視していたが、タウン・ミーティングのやらせ質問問題で、首相以下、関係者の処分が発表されたニュースを見て、さらに気が重くなった。