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時悠人chosan流処世術

★2006年の一文字「命」

2006-12-26 09:58:21 | 日記・エッセイ・コラム

 清水寺の貫主が大書した漢字一文字は「命」だった。日本漢字能力検定協会が公募した2006年を象徴する漢字だが、言い得て妙だと感心しながら今年一年を振り返ってみた。

 慶事としては、皇室に待望の男児が誕生し皇室典範の見直し作業は棚上げになった。出生率が対前年同期比を上回る傾向も見られた。まさに新たな命が芽吹く嬉しい現象だ。一方、自殺・飲酒運転・いじめ等々の暗いニュースも目立ち、まさに「命」が象徴的漢字になった気がする。

 さて、成老病死は世の常だが、年の瀬が迫った時期に青島幸男、岸田今日子等の有名人も相次ぎ物故した。社会的には大きなニュースだが、身近な人の死ほどには悲しみを感じない。自分の感情のひだと重なるからであろう。

 時を同じくして先週末、一人の友人が逝った。私と同い年で享年63歳。30年来の知己で、民謡で鍛えたのどで歌う演歌はプロ顔負けの上手さだった。仕事で行き詰まった時には、彼の歌を聴きたくなり飲みに誘ったのを思い出す。ここ数年、会う機会がなかったが、人づてに元気だと聞いていただけにショックだった。

 何歳まで生きたいかではなく、いつ死んでも悔いない生活を送るべく、「一日一生」を読み返そうかと思っている。