12月のヨーロッパ旅行は、日本人にはかなり厳しく感じられるのだが、今年の冬はちょっと違っている。12月8日に関空を発ち、ドイツのクリスマス市見物に出掛けたが、金沢と大差ない気温だった。 250年ぶりの暖冬異変だと聞き、二度びっくり。靴の中敷だけでなく、靴下や下着に貼り付けるホッカイロまで持参したが、使うことなく持ち帰った。それでも、滞在期間中、時折り降った雨は冷たく、防寒着と傘は必携品といえよう。
さて、今からEU諸国へ旅行する場合に、不愉快な思いをしないように注意が必要なことがある。今年の11月6日から、機内持ち込み品の規制が厳しくなったことだ。水やその他の飲料などの液体だけでなく、ジェル状の物、ペースト、ローション、エアゾール類までが規制対象に入る。
持込みが認められるのは、100ml以下の容器に入った液体やジェル類だけ。しかも、全て1リットルの透明のビニール袋(ジッパー付)に入れて検査を受けなければいけない。練り歯磨きやシェービング・クリーム等も対象になる。バッグに入れていたペットボトルやワインのミニボトルを没収された人もいた。ビニール袋は空港で係員から貰えるが、一人1枚と決まっている。
また、フランクフルトでは、ボディチェックされた後、かなりの人が靴を脱がされ、検査を受けていた。時間に余裕を持って空港に行かないと予定便に乗れないことだってありうる。検査に時間がかかり乗り継ぎ便に間に合わず、泣いている日本の旅行客を見たが、他人事では済まされない。くれぐれもご注意を。