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★ボランティアの心

2015-12-10 09:16:33 | 日記・エッセイ・コラム
 長浜城公園で、落ち葉掃除をしていた老人の愚痴は、今なお、耳から離れない。

 我が町内でも、公園の草刈りをする対価として、活動補助を要求する老人会、或いは、会費を払うが、町内会の世話は一切しない住民等、さまざまだ。

 「ボランティア」とは、自主的に社会活動に参加し、奉仕活動をする人のことを指すが、英語圏では、本来、「志願兵」の意味で、歴史的には騎士団や十字軍に遡る。

 一方、日本では、福祉的な社会活動の総称として用い、宗教的な意味合いが薄いが、本人の自由意志に基づくのが基本概念。ところが、ボランティア活動を美化し、動員・勧誘・強制する社会運動論として展開する風潮が見受けられる。

 子供の登下校を見守る「スクール・サポート隊」もボランティア活動の一環だが、冬場の寒さと雪は、高齢者にとって辛い。「年寄りの暇潰し」と、陰口を叩く夫婦がいると聞いて、私は、協力を止めた。

 長浜城公園の老人の愚痴は、義務化・ノルマ化に対する怒りだったのではないかと、共感を覚えた。