金沢は、昨日、例年より遅い梅雨入りとなった。正確を期すと、新潟地方気象台が、北陸の梅雨入りを宣言したもので、毎年のことながら、生活実感とかけ離れた発表に戸惑う。
原因は、気象庁の組織編成。東京管区気象台の管轄下にある新潟地方気象台が、北陸地方全体を担当するので、実感とかい離する。
さて、自宅近くを流れる高橋川には、今年も沢山のカルガモのヒナが誕生した。雨が降ると、川の流れが速くなるので、ヒナには厳しい試練が待ち構える。親ガモの後ろに従い、流れに圧されながら、隊列を組んで、川を横切ろうと必死に泳ぐ光景は、可愛く、ほほえましい。
小雨に濡れながら眺めていたら、親ガモが突然、立ち止まって羽ばたきして、声を発した。ヒナの列が崩れ、一斉に近くの葦の中へ逃げ込んだ。目を凝らすと、体長40~50センチの鯉の魚影が見えた。
一帯には、トンビやカラスのほかに、シラサギやアオサギ、カモメも飛来する。カルガモのヒナには、すべて巨大な敵になる。可愛さとは弱さの裏返しであり、自然界の摂理が哀れを誘う。
パンダなら、経済効果200数十億円と騒ぎ立てるが、カルガモは見向きもされない。しかし、私には、パンダやトキ、コウノトリなどより、自然界で健気に生きるカルガモのヒナのほうがいとおしい。
毎朝、ヒナの数が減っていないかと心配しながら、川沿いを散歩するのも、あとしばらく。成鳥になると、無関心になるから、我ながら身勝手なものだと思いつつ、無事に感謝している。
原因は、気象庁の組織編成。東京管区気象台の管轄下にある新潟地方気象台が、北陸地方全体を担当するので、実感とかい離する。
さて、自宅近くを流れる高橋川には、今年も沢山のカルガモのヒナが誕生した。雨が降ると、川の流れが速くなるので、ヒナには厳しい試練が待ち構える。親ガモの後ろに従い、流れに圧されながら、隊列を組んで、川を横切ろうと必死に泳ぐ光景は、可愛く、ほほえましい。
小雨に濡れながら眺めていたら、親ガモが突然、立ち止まって羽ばたきして、声を発した。ヒナの列が崩れ、一斉に近くの葦の中へ逃げ込んだ。目を凝らすと、体長40~50センチの鯉の魚影が見えた。
一帯には、トンビやカラスのほかに、シラサギやアオサギ、カモメも飛来する。カルガモのヒナには、すべて巨大な敵になる。可愛さとは弱さの裏返しであり、自然界の摂理が哀れを誘う。
パンダなら、経済効果200数十億円と騒ぎ立てるが、カルガモは見向きもされない。しかし、私には、パンダやトキ、コウノトリなどより、自然界で健気に生きるカルガモのヒナのほうがいとおしい。
毎朝、ヒナの数が減っていないかと心配しながら、川沿いを散歩するのも、あとしばらく。成鳥になると、無関心になるから、我ながら身勝手なものだと思いつつ、無事に感謝している。