プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★「慰霊の日」

2008-06-23 10:48:01 | 日記・エッセイ・コラム

 今年もこの日がやってきた。若い頃、8月15日の「終戦記念日」は教わったが、6月23日の「慰霊の日」を知らなかった。不勉強を恥じるだけだが、毎年、沖縄を訪ねるようになって、6月23日のもつ意味合いが年々重く圧し掛かってくる。

 最近の高校生の修学旅行先でトップを占めるのは、沖縄だそうだ。青い海と南国的な景観は、若者を惹きつけるのに十分魅力的で、国際通りを歩けば、アイスクリームと携帯電話を手に土産物を物色する高校生のグループのオンパレードだ。店先には、「高校生割引き」なる張り紙も珍しくない。

 だが、同じ年頃の若者が命を散らしたことは紛れもない歴史上の事実。沖縄が米軍の占領下にあり、本土に返還された事実すら知らない生徒も居たのに驚いたことがあった。本土に返還された1972年は、彼らが生まれる前ではあるが、日本人としての常識だ。

 平和記念公園の「平和の礎」の前でピース・ポーズをとるだけでなく、ピースの有難味も味わって貰いたい。でないと、修学旅行の意義すら消えかねない。


★”隣人祭り”と”金沢方式”

2008-06-21 09:43:27 | 日記・エッセイ・コラム

 地域コミュニティの復活を基本コンセプトとし、「隣人と語らいましょう」をテーマに年1回開催される”隣人祭り”。日本でも、今年、「隣人祭り日本支部」が設立され、5月に東京で初めて開催され話題を集めたとか。

 ”隣人祭り”は、18年前、パリの青年が同じマンションに住むお年寄りの孤独死に直面し、「住民同士の触れ合いがあれば、悲劇は起こらなかった」と、地域住民が集うパーティを思いついたもの。今では、世界29カ国にまで広がりをみせているという。

 イベントの趣旨に異を唱える気はないが、何も”隣人祭り”と銘打ってイベントを企画しなくても、日本には沢山の小さなコミュニティが活動している。その典型的なものが「町内会」組織だ。なかでも、当地の校下・町内会の活動は全国的にも有名で、俗に「金沢方式」と呼ばれる独特の性格を有している。とりわけ、「校下」という概念は、転入者には理解出来ない強固な構成単位だ。

 行政機能を補完し、地域住民の日常生活をサポートする校下や町内会の施策はその殆どがボランティア活動で支えられている。核家族化と少子高齢化の進展で、役員のなり手がいないなどの深刻な問題を抱えているが、社会構造の底辺をなす重要な組織体だ。将来の明確なビジョンが示されず閉塞感が漂うだけに、地道な日常活動を維持していく地域コミュニティの果たす役割の重要性を感じる。


★時の移ろい

2008-06-20 13:59:48 | 日記・エッセイ・コラム

002  家の前に土地売り出しの看板が立った。今春、整地が始まり上下水道管の引き込み、都市ガスの枝管工事等を終え、分譲開始に漕ぎつけた。挨拶がてらにチラシを持参した不動産屋が帰った後、販売価格を見てびっくり。

 バブル崩壊後、土地価格が長期低落傾向にあるが、30年前に我が家を建てた当時の土地単価を割り込んでいた。一時期、坪単価80万円以上したものが、今は30万円に下落した。013_2 001 下2枚の写真の左は4月 6日、右は5月1日に撮ったもので、今はもう見る影もなくなった。当地に居を構えてちょうど30年目の節目を迎える。

 この間、私が住んだのは22年間だが、休日以外はほとんど寝に帰る居所でしかなかった。しかし、7年前に退職して大阪から戻った時、ここを終の棲家と決めた。隣りも前も畑で圧迫感がなく、四季の草花と野菜の彩りに満ちた環境が決心させたのだが、時の移ろいはここへも及んだ。

 子供たちが一緒だった頃、夕涼みをかねて家族でホタルを追った。キジが前の畑で遊ぶ姿も見かけたが、今は無い。時々、川向うからカッコウの声が聞こえてくる程度で、時の移ろいを実感させられる。後期高齢者問題と質は異なるが、徐々に世の隅へ追いやられ朽ちて行くおのが姿とだぶって重苦しい気分に陥った。


★「イカ漁」休業うら話

2008-06-19 14:34:36 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日から「全国いか釣漁業協議会」傘下のイカ釣り船が、燃料費高騰を理由に二日間の休漁に入った。能登半島から新潟沖は、今がスルメイカ漁の最盛期だが、多くの漁船が出港を見合わせた。

 輪島港で待機した函館漁協所属の漁師が、「能登半島まで遠征して来たが出港を見合わせた」とインタビューに答えているのをみて複雑な思いがした。先般、北海道の積丹半島へ出掛けた際、「今年は春先から近海でイカ漁が不漁なのに加え、函館から荷が回ってこない」と宿の主人がこぼしていたのだ。

 イカ漁は、集魚灯が多ければ多いほど水揚げ量が増えるだけに、原油代高騰で採算割れするリスクも高い。出荷側で値段を決めることが出来ないだけに問題は深刻だ。いずれ、マグロ等ほかの漁業にも影響を与える筈なのに、農水省は「物価に与える影響は軽微だ」と楽観的なのが気になる。

 ところが、昨秋、函館名物の朝市食堂で、活イカいっぱい1200円もするのに驚いた。産地表示は、水揚げされた港で決まるとなると、函館から能登沖まで出稼ぎに来ている船の荷が函館の市場に並ぶこともある。地元で1ぱい100円前後のイカが1000円以上の高値を付けるとなると、流通の複雑さに頭が混乱するばかりだ。


★ランニング改造計画

2008-06-17 13:51:29 | 日記・エッセイ・コラム

 6月15日の10キロロードレースの結果を踏まえ、ランニング計画を見直すことにした。厳密にいえば、計画自体を立てられずにいたので、今から今年の目標計画を練ることにして、直近の走りを振り返ってみた。

 古城マラソン(10k)の平均心拍数は150。私にとって、この数字は最近になく高い値で走ったもので、心肺機能上の不安は無いことを意味する。これだけの負荷をかけていながら、タイムが59分もかかる原因は何なのか?以前の記録をみると、同じ負荷でタイムは52~3分台。155拍で48~9分台で走っていた。

 1年半の病休をはさみ、2003年6月にランニングを再開してからでも、「150拍≒56~7分台」だったので、原因は走り込み不足以外に考えられない。もう一点は、病気で股関節の可動域が小さくなり、歩幅が5センチ以上狭くなってしまったことだが、これは割り切るしかない。ただ、女房といつも一緒に走るようになり、意識的にスローペース(7:30~45秒/㎞)のジョグを続けて来たので、体が遅いペースに慣れきってしまった気もする。

 思案するうちに、言い訳を並べているようで嫌気がさしてきた。さいわい、女房が7月の月間目標を「15日間120㎞」と珍しく意欲的に宣言した。12月に娘の結婚が控えていて、レース目標を展望できないが、夏場のトレーニングだけは気合いを入れて頑張りたい。