プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★第3回坂井市古城マラソン

2008-06-16 09:37:59 | スポーツ

 今年で3回目を数える坂井市古城マラソンは、2005年まで「丸岡古城マラソン」の名称で30年の歴史を持っていたが、平成の大合併で町名が変更され、丸岡の名前が消えた。

 丸岡城は、「日本一短い手紙」で知られるが、これは振興事業として設けられたもので歴史上の真の価値とは異なる。1576年、柴田勝家の甥勝豊が築城したもので、国内に現存する天守閣を有する12の城の中でも日本最古のものだけに、大会名から「丸岡」の名前が消えたのが残念だ。003 見にくい写真だが、大会プログラムに付いていた日本陸連が公認コースとして認定した証明書。有効期限は、平成15年から5年間で、走路名が「まるおか古城ハーフマラソンコース」となっている。写真左ページには、「完走証貼り付け欄」があり、保存できるようにとの配慮がされている。今年7月15日で公認期限切れになると来年はどんな名称になるのだろう?

さて、肝心のレース結果だが、目標タイム57分には程遠く「59分26秒」に終わった。全体的にフラットで走り易いコースで体調も良かっただけに、無念だが実力として認めるしかない。帰路、真っ先に思い浮かんだのは、去年11月の大阪淀川マラソンの反省会の席上、走友に「来年はハーフ2時間以内」を宣言したこと。現段階で諦めるのは尚早だが、10キロで1時間を切るのが精一杯となると無謀と思えてきた。いっそのこと、「(前期・中期・後期)高齢者の3分類」を新設してくれと、一人ふてくされている。酒の勢いは実にコワイ!!


★良化のきざし?

2008-06-14 14:27:35 | スポーツ

 明15日の「坂井市古城マラソン」(旧丸岡)の準備をしていたら、6月1日に開催された「千歳マラソン」の公式記録証が届いた。順位のほかに、グロス・ネット・ラップの三つのタイムが載っているのが有難い。

 ゴールタイムは、2時間21分58秒、ネットタイムは2時間19分45秒とあるので、スタート地点までのロスタイムが2分13秒だった。ラップタイムは、前半の10Kが68分50秒で、後半が64分22秒、20Kからゴールまでが6分33秒と表示されていた。

 気象と前半上りのコース条件を考慮すると、現在の走力相応の結果だったと思われる。5月以降、週3回ペースのジョグが定着し、レースも5月の20キロに続き、6月1日にハーフマラソンを完走し距離的不安も払拭できた。どうやら徐々にではあるが、長期低迷期を脱しつつあると手応えを感じている。

 明日は、雨女が同伴しないので”晴れ男”の本領が発揮出来そうだ。以前のようには走れないにしても、57分以内ではゴールしたいと思っている。


★制度は「理>情」=「説得⇒納得」

2008-06-13 10:33:58 | 日記・エッセイ・コラム

 ”13日の金曜日”を忌み嫌うのは一部の人だけだが、宙に浮いた年金問題が未解決にもかかわらず、今日、後期高齢者医療保険の2回目の年金天引きが行われる。

 市役所から封書が届いた。「65歳になられる方へ」と題した印刷物が二枚。副題は、「65歳以上になると、介護保険の第1号保険者になります」とあり、市へ直接介護保険料を納めるようになることと介護保険の申請から認定までのフロー説明だった。

 今までも払ってきた者に、改めて「保険料を納めていただくことになります」は無いだろうと、腹が立った。40才から64歳までが第2号保険者で、65歳以上が第1号保険者になること位は知っている。関心事は、「2号から1号に変わることで、何が変わるのか?」だ。

 従来は、医療保険料に含まれていたのを分離して、市役所へ直接払い込みになることと、来年4月から年金天引きになるという仕組みは理解した。が、末尾に、「保険料は所得(7段階)に応じて決まります」と表記した20年度徴収額表があるだけ。「8月に納入通知書を送る」ことと「口座振込みが便利」と勧奨文を添え、自動振込みの申込書に個人情報が印字されていた。

 高齢者対策は、65・70・75の年齢による「線引き」と年金からの「天引き」が既定方針のようだが、どうせ払うなら「天引き」された方が気楽だ。だが、「年齢による線引き」の理論的説明が無ければ、感情的にも解し難い。行政からの文書が無味乾燥なことは承知済みだが、人を小馬鹿にした内容が腹立たしい。


★高齢者の定義と逆の視点

2008-06-11 10:29:48 | 日記・エッセイ・コラム

 後期高齢者保険制度は、政局を揺るがしかねない大問題なので、政府与党も防戦に必死だが、問題の本質を見誤っている。年齢により線引きしたことで、高齢者に疎外感を与えたこともあるが、財源問題に端を発したことへの不満の方が大きい。

 私も7月で65歳。高齢者と呼ばれることへの抵抗感が強く、町内の老人会への加入を辞退しただけに、数字で線引きする根拠を調べてみた。1956年、国連が統計をとるにあたり、65歳以上の人口比率を高齢化率」と定義付けた際、日本もそれに合わせたというのが経緯のようだ。

 当時の世界人口は30億人弱で現在は66億人強。日本の高齢化率は約10%だったが、今では20%近くになり、現在の75歳以上人口が10%に合致する。長寿社会が到来した今、年齢を10歳繰り上げることで、従来通りの10%を維持することができる。数字が奇妙に符合するのだが、この10%に対する政府の発想が逆だ。

 半世紀前、高齢者に抱いていた尊崇の念を、現在の75歳以上の国民に注げば、もっともっと手厚い制度になって然るべきだ。政府から、明確な説明がない以上、本問題の考え方が数字合わせでしかないと勘繰ってしまう。世界一の長寿国日本が範を示すべきは、死ぬ時に「この国に生まれてきて本当に良かった」という制度作りではないのだろうか。


★拝啓「百万石まつり」さま

2008-06-09 09:37:34 | 日記・エッセイ・コラム

 6月6日から三日間にわたり開催された「第57回百万石まつり」は、昨日をもって幕を閉じた。7日には、メイン行事の百万石行列が市中を練り歩き、市内は祭りムード一色に染まった。

 百万石まつりは、加賀藩祖・前田利家の金沢入城を再現するものだが、回数が示すように戦後生まれのイベントで、時代の移ろいとともに変化している。私の小学生時代は、利家入城の日を市祭として学校は休みになった。が、いつしか観光客を呼び込むために、6月の第一土曜日を中心とした前後三日間開催に。今年は、前田利家に俳優の山下真司、お松の方には石野眞子を迎えたが、毎年、起用する俳優を楽しみにしている市民も多いと聞く。

 元来、お祭りとは大衆の熱気やエネルギーが凝縮される象徴的存在。徳島の”阿波踊り”や博多の”どんたく”、或いは、東北地方の三大祭り等々、メジャーな祭りに共通するのは、年に一度、市民総出で酔いしれることが出来る参加型だ。百万石まつりは、京都の三大祭りと同様、華麗な時代絵巻を繰り広げる見物型だけに私は魅力を感じない。

 金沢に大衆が集う熱狂的な祭りがないのは、外様大名なるが故の防衛策が大衆文化にまで浸透していた気がしてならない。金沢城の構図をみても、一番守りの弱い方角に「尾崎神社」を配し、徳川家康公を祀っている。そこから敵が攻め入れば将軍家に叛くことと同義になるからとの深謀遠慮からだ。大藩を維持するには、常に江戸幕府に神経を集中していたことを理解すると、この町の宿命と限界に気づく。伝統工芸や芸事を奨励した前田家の遺産で生きている町、それが金沢だ。