毎日ラジオを聞いている

2011-02-07 11:38:24 | 日常
コロ子はラジオを聞くのが大好きなので、家にいる時はたいていラジオを
つけています。
午前~午後3時半までJOQR、三時半からはTBSに切り替えるという
パターンです。
三時半開始の番組で特に楽しみにしているのは社会学者宮台真司さん
が出演する金曜日。宮台さんは、過激だけど、社会の様々な出来事を、
独特の視点で解説してくださるので、「ふ~ん、こんな考え方も
あるんだ」と刺激を受けています。
宮台さんは番組が始まって以来のレギュラーだから、そろそろ16年に
なるかしら。プライベートなお話も、折にふれてお聞きしました。
初期の頃驚かされたのは、宮台さんのフィールドワークのこぼれ話や
事実婚のこと。保守的なコロ子は「こういう男女の形あり?」と思った
のですが、何となく宮台さんが幸せそうだったので、宗旨替えし、
事実婚に今では賛成しています。また東大教授であったおじいさまが、
天皇陛下にご進講されたというお話も伺いました。数年前、20歳も
年下の女性と結婚されたと知らされた時は、驚くよりも「さすがー」と
思ったことを覚えています。何でも、披露宴には菅夫人も列席された
らしく、改めて宮台さんの交友関係の広さを感じました。最近は二人の
幼いお嬢さま方のお話をよくなさり、コロ子も楽しみにしています。
ただ、不思議に思うのはこの宮台さん、大学入試センター試験や
COP15取材のため番組を休まれたことはあっても、社会学の学会出席
で休みという話は聞いた事がありません(コロ子の聞き漏らしなら
ご勘弁を)。著書も多く、メディアでも大活躍されているので、学界に
興味がなくなってしまったのでしょうか。しかし、佐藤俊樹さんの著作
と読み比べた時、地道に学会誌に発表したりするのも、宮台さんの活動
と同じくらい、いや、それ以上に大切かも、と思えてくるのです。

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冠詞

2011-02-07 09:43:02 | 日常
英語学習者で共有したかったので、東京新聞夕刊コラム・放射線
 (2011年2月4日掲載)を転載させて頂きます。

athe (森 郁恵=名古屋大学教授)
多くの日本人はatheの使い分けがわからず、英語に苦手意識
がある。
言語学的観点に立って、この違いの説明をすることはできる。
私はいたって単純な理由から、そんなことは気にしなくて良いと
言いたい。
なぜなら、同じ文でも英語を母国語とするアメリカ人の中には
「ここはaのはず」と言う人もいれば「どうしてもtheだ」という人
もいることを知っているからだ。
文中の英文法の矛盾を突くと、アメリカ人はうんうん考え、最後
には「確かにそうだけど。なんとなくtheなんだな」と、さらりと
言ってのける。英語で論文を書き、アメリカ人研究員の論文を添削し、
こんな会話を日常的にしていた経験から、この問題で悩むことをやめた。
アメリカの科学雑誌の編集者は、日本人研究者が論文を投稿すると、
ほとんど必ず「英語を母国語とする人に、論文の英語を添削して
もらいなさい」と言ってくる。「atheの使い方がおかしい」と
言われることも頻繁だ。
面白い話を聞いた。日本人研究者がアメリカ留学時代の研究成果を
論文にして、アメリカの科学雑誌に投稿した。すると予想通り「英語を
母国語とする人にみてもらいなさい」。ところが、この論文は、留学先
研究室のボスである生粋のアメリカ人が、文章の加筆修正を万全にして
完成させたものだった。
そんなこんなで、私は自分の研究室の論文を英文校正に出したこと
がない。

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生粋のアメリカ人にproofreadingしてもらった論文でも、日本人名で
提出すると、査読者は先入観にとらわれ「英語が変」とか思ってしまうの
でしょう。
日本人研究者は「大切なのはaとtheより、論文の中身」と、さらりと言って
のけた方が得策かも知れません。


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