ここ連日、渋谷区長が発した「渋谷はハロウィン会場ではありません。渋谷に来ないでください」というメッセージに焦点があたり、頻繁に報道されます。さてさて、ハロウィン当日はどうなるのでしょうか・・・
この前の休日、予定と予定の間の時間を埋めるべく、都心でカフェに入りました いつもは混んでいるところですが、都心とは言え、オフィス街にあるそのカフェは静かで、小一時間落ち着いて過ごすには最適でした
好き勝手にカスタマイズしたコーヒーを手に席に着くと、直前まで気づいていなかったのですが、一つ向こう側の席に親子3人が座っていました。何かスイーツを食べたのであろうお皿は空になっていて、すでにそれなりに時間が経過しているのかな、と思いました。
女の子は4歳、そしてパパとママ。どうして「4歳」などと断言できるのか?と言うと、その子が「わたしが 2さいや3さいのときには できなかったけれど、4さいに なったから できるようになったでしょう!」と話しているのが聞こえたから、です。なかなか、しっかりと話すお嬢さんでした。その日、その子はディズニーのプリンセス どこかの仮装イヴェントに参加した後・・・のようでした。
私は本を読むつもりでいたのですが、「子ども」「親子」がすぐそばにいて、会話まで聞こえると、「まどか先生センサー」が始動してしまい、本を読んでいても、耳のほうが主に働き、文章が頭に入ってきません もう観念して、うつむいてコーヒーを飲みながら、親子の会話が耳に入ってくるならば、無理に「聞かないようにしよう」などと思わないことにしました(盗み聞きなんて、嫌なヤツ、ですね、すみません
)。
女の子は落ち着きなく、席を立ったり、歩き回ったりするようになっていましたし、ママのバッグの中のものを出したり、入れたり・・・まあ、仕方はないなあ、と思いました。
きっと、入店してからかなりの時間が経過しているようでしたのでね。その子の席の前には、絵本や折り紙等々、時間つぶしで遊べる何がある訳でもなく・・・もし食べ終わったあと、20分以上が経過していたとしたら、4歳の子に「何もせずに、黙って席に座っていなさい」というほうが難しい。「黙って座っているため」には、彼女が集中できる「何か」は必要です。
そのうちに、彼女は腹いせ的に?!、ママの嫌がること、ママがそのつど「やーめーてっ」ということをしつこく始めたのです。ママのその言葉にも、だんだん「本気度」が増していくことがわかりました。「やーめーてってばあ
」「もう、やめて
」
女の子は両親の制止を無視して、椅子をガーガー、テーブルをドンドン・・・
とうとう、パパが登場。
最初のうちは、「やめなさい」「ママがやめて、って言ってるでしょう」程度だったのですが、それでも女の子が止めないと、「とにかく座って」から始まり、お小言。
「あのね、ママが嫌だっていってるよねえ。聞こえてる、ママの言葉。君だって、お友達に嫌だっ、やめて、って言っているのに、その子がやめてくれなかったら、嫌でしょう?どう?ねえ、どうなの?どう思うのか答えて
」
「・・・」
「君がずっと嫌なことをしているのを、ママがどんなふうに思ってるのか、わかる?わかるかなあ?どう?聞いてる?ママ、さっきからずっとやめてって言ってるよね。君が嫌だって言っているのに、やめてくれないお友達のこと、好きになれる?どう?そんな子、君は好き?ねえ、どう?」
「・・・」
「そもそもさあ、君のそういう態度って、どうなんだろう?・・・・・✕✕✕✕✕・・・・・✕✕✕✕✕・・・・・✕✕✕✕✕・・・・・(まだまだ続きます」
なんだか、私は途中から可笑しくなってきました
このお父さんって、何だろう?パワハラと言われる上司が、まだまだ新米の部下に説教をしている?
それに、4歳の子どもに、「そもそも」って何?
お父さん、あなたねえ、「大声で叱ったりせず、理路整然と我が子に道理を説いている、賢い父である」と確信している自分に「酔っている」んじゃないんですか???
まさに「そもそも」、このカフェでの今の時間、最も大切にすべき論点が違っていますよ 今、この子に教えなければいけないことは「静かに過ごしている他の人達の迷惑になるだろう、静かに、お利口にしていなさい
今の君は恥ずかしいよ
」と、このポイントを伝えるべき、ですよ。
確かに「人の嫌がることをしてはいけない」と教えることは大事なことです。でも、この状況下で教えるべきは、そのポイントではなく、一番は「この場では静かにしないといけない」ということではありませんか?
もし、理路整然の部分をどうしても今伝えたいならば、こちらのほうはいかがです?
「自分のお家から一歩外に出れば、いろいろな人が暮らしているところ。そこでは、他の人の目を気にすることは大事なんだよ。他の人が「いやだな」と思うようなことをしてはいけないんだよ。どう?このカフェで、まわりの人は静かに過ごしているでしょう?君がここで騒いだり、大きな音をたてたりするのは良いこと、かな?」
「自分に酔ってるパパ」と私が感じたその人は、店を出るまで、ずっと「賢いパパ(と自分が信じている姿)」を演じる?装う?ままでした。
「恥ずかしい」ということを知らない子ども達。「諭すばかりで、叱ることをせず、自分に酔う」パパ、ママ達・・・
すごく増えている気がしています