「夢にぼた餅」
こう言って離婚にまつわるさまざまな困難を切り抜け、
心穏やかな生活を手に入れた女性がいます。
看護師のYさんです。
Yさんは役者志望の男性と「できちゃった結婚」をしました。
ふたりのつきあいは長く、
十年以上の長い春を経ての結婚でした。
ところが結婚した途端、
Yさんは夫の生活力の低さに悩まされました。
夫は定職に就かず、
しかも芝居の練習を口実にアルバイトも休みがちで、
そのうえ女ぐせが悪く、
さらにドラッグにまで手を出してしまいました。
Yさんはついに離婚を決意しました。
夫に失望したのはもちろんのこと、
大好きな看護師の仕事をしているときにさえも、
イライラする自分を抑えきれなくなってしまったからです
Yさんが夫の両親に離婚の申し出をすると、
「子どものために我慢しなさい」と、
まるでYさんの我慢がたりないような言われ方をされました。
それからは、
夫の親戚が入れ代わり立ち代わり、
Yさんの説得工作にやってきました。
「こんなにいろいろ言われるのなら、
離婚はあきらめようかな」。
そう思いかけた矢先、
Yさんは近所の和菓子屋さんのポスターを見て、
心がフッと軽くなるのを感じました。
「花より団子」
「ついた餅より心もち」。
そして極めつきがこの
「夢にぼた餅」だったのです。
この言葉に
「夢ではないかと疑いたくなるような幸運が舞い込んでくる」
という意味があることを知り、
Yさんはすっかり気に入ってしまいました。
もともと夢想家で甘いものに目がないYさん、
この言葉を使うと、
おばあちゃんがつくってくれた特大サイズのぼた餅や、
ぼた餅にまつわる田舎での楽しい思い出がよみがえりました。
目に見えない味方が増えたようで、
すっかり心丈夫になったYさんは、
誰かが離婚を思いとどまらせようとやってくる度に、
心のなかで「夢にぼた餅」と呪文のように言い続け、
無用な言い争いを避けました。
半年後、
夫の親戚もYさんに根負けをしていよいよ離婚が成立し、
子どもの親権も獲 得することができ、
まさに「夢にぼた餅」を経験することができたのです。
これは、
この言葉によって刺激されたYさんの
自律神経系が快感ホルモンの発生を促し、
心に余裕が生まれ、
良い結果につながったためです。
そもそもYさんは真面目で、
夫との関係でもいつも心のどこかで、
「私に責任があるのかも」
とストレスを感じていたのです。
当然、
感情や思考は袋小路にはまり、
それが事態を悪循環に導いていました。
ところが、
「夢にぼた餅」と言いつづけることで、
Yさんの頭のなかには楽しい思い出や
幸せな時間が次々と再現され、
脳はどんどん快感ホルモンを分泌しました。
離婚が成立した後の穏やかで
充実した生活をくつきり描き出したことで、
Yさんの意識もどんどん変わっていきました。
次第に勇気と自信がみなぎりはじめ、
忍耐力と大らかな心が培われていったのです。
母として、
また看護師として忙しい毎日を送っているYさんは、
今でもことあるごとにこの言葉をつぶやいて
自分自身をコントロールしています。
また彼女は、
この口ぐせを使うようになってから、
「笑顔が増えたね」、
職場の仲間からもそう言われるようになり、
主任昇格という幸運をも
手に入れることができました。
こう言って離婚にまつわるさまざまな困難を切り抜け、
心穏やかな生活を手に入れた女性がいます。
看護師のYさんです。
Yさんは役者志望の男性と「できちゃった結婚」をしました。
ふたりのつきあいは長く、
十年以上の長い春を経ての結婚でした。
ところが結婚した途端、
Yさんは夫の生活力の低さに悩まされました。
夫は定職に就かず、
しかも芝居の練習を口実にアルバイトも休みがちで、
そのうえ女ぐせが悪く、
さらにドラッグにまで手を出してしまいました。
Yさんはついに離婚を決意しました。
夫に失望したのはもちろんのこと、
大好きな看護師の仕事をしているときにさえも、
イライラする自分を抑えきれなくなってしまったからです
Yさんが夫の両親に離婚の申し出をすると、
「子どものために我慢しなさい」と、
まるでYさんの我慢がたりないような言われ方をされました。
それからは、
夫の親戚が入れ代わり立ち代わり、
Yさんの説得工作にやってきました。
「こんなにいろいろ言われるのなら、
離婚はあきらめようかな」。
そう思いかけた矢先、
Yさんは近所の和菓子屋さんのポスターを見て、
心がフッと軽くなるのを感じました。
「花より団子」
「ついた餅より心もち」。
そして極めつきがこの
「夢にぼた餅」だったのです。
この言葉に
「夢ではないかと疑いたくなるような幸運が舞い込んでくる」
という意味があることを知り、
Yさんはすっかり気に入ってしまいました。
もともと夢想家で甘いものに目がないYさん、
この言葉を使うと、
おばあちゃんがつくってくれた特大サイズのぼた餅や、
ぼた餅にまつわる田舎での楽しい思い出がよみがえりました。
目に見えない味方が増えたようで、
すっかり心丈夫になったYさんは、
誰かが離婚を思いとどまらせようとやってくる度に、
心のなかで「夢にぼた餅」と呪文のように言い続け、
無用な言い争いを避けました。
半年後、
夫の親戚もYさんに根負けをしていよいよ離婚が成立し、
子どもの親権も獲 得することができ、
まさに「夢にぼた餅」を経験することができたのです。
これは、
この言葉によって刺激されたYさんの
自律神経系が快感ホルモンの発生を促し、
心に余裕が生まれ、
良い結果につながったためです。
そもそもYさんは真面目で、
夫との関係でもいつも心のどこかで、
「私に責任があるのかも」
とストレスを感じていたのです。
当然、
感情や思考は袋小路にはまり、
それが事態を悪循環に導いていました。
ところが、
「夢にぼた餅」と言いつづけることで、
Yさんの頭のなかには楽しい思い出や
幸せな時間が次々と再現され、
脳はどんどん快感ホルモンを分泌しました。
離婚が成立した後の穏やかで
充実した生活をくつきり描き出したことで、
Yさんの意識もどんどん変わっていきました。
次第に勇気と自信がみなぎりはじめ、
忍耐力と大らかな心が培われていったのです。
母として、
また看護師として忙しい毎日を送っているYさんは、
今でもことあるごとにこの言葉をつぶやいて
自分自身をコントロールしています。
また彼女は、
この口ぐせを使うようになってから、
「笑顔が増えたね」、
職場の仲間からもそう言われるようになり、
主任昇格という幸運をも
手に入れることができました。