昨日、職場で開催された日本救急医学会認定のICLSコースを受講しました。
ICLSコースは、突然の心停止に対する適切なチーム蘇生を習得するためのシミュレーション・トレーニングを中心とした講習会です。たまたま心停止の現場に居合わせた医師、歯科医師、研修医、看護師、救命救急士などのいろいろな職種の医療関係者が、即製の蘇生チームを結成して、心停止が発生してから最初の10分間にチームで何を実行すればよいのか?を学びます。昨日は8:30から17:30まで非常にタイトなスケジュールで、身近でリアルなシナリオ・シミュレーションで学び、講習会の最後には試験も行われました。非常に疲れましたが楽しい充実した1日でした。
院内で心停止が発生した場合、緊急コールが発動され、集まった職員で即製の蘇生チームを結成し、最初の蘇生を行います。緊急事態発生時に誰が現場にいあわせるのか全くわかりませんから、多くの職員がコースに参加して蘇生の基本を学んでおく必要があります。また、せっかく勉強していろいろ覚えて蘇生の基本を習得したとしても、普段の仕事で蘇生を経験してない場合、講習会後しばらく経過すると学んだことをすぐに忘れてしまいますし、コース内容も数年ごとに改訂されますから、シミュレーション・トレーニングをたゆまず繰り返しておく必要があります。次は来年2月にACLSコース(2日間コース)を受講する予定です。
参考:妊婦の心停止