星々の鎖に阻まれ
おれは身動きができぬ
ゆえにおれは
ジェラニウムを任命し
その花に心をたくす
ひとびとよ
おまえたちが
運命を自然に吸い込まれるとき
その花がおまえたちに
ついていくだろう
おまえたちが野に水に追いやられるとき
おれは花に託して
おまえたちのそばにいてやろう
おまえたちが砂漠に乾かされるとき
おれは花の露に頼んで
おまえたちの唇を濡らしてやろう
ひとびとよ
自分があまりに苦しい目に合うとき
その臭い花を探せ
おれの心は
きっとその花のそばにあるだろう
星々の怒りはすさまじい
おれは身動きがとれぬ
おまえたちは
変わらねばならぬ
変わらねばならぬ
おれはジェラニウムを
おれの花に任命し
おまえたちの運命の一部を託す
暗い運命の中で
おれに会いたいときは
その臭い花を探せ