月の岩戸

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ガラクシア・84

2024-07-23 02:58:35 | 詩集・瑠璃の籠

神は
すべての霊魂を
よきものに創った

美を与え
愛を与え
自由を与えた

逃げることはできない
その自分こそが
まことの愛の光であることを
教え続けた

自分とは
永遠に生きるに値する
すばらしいものであることを
教え続けた

億年にわたる
その神の
愛と勲を
知るがよい

その神の愛を裏切り
自分を馬鹿と思い込んで
虚無に感応し
すべてを破壊し
乱し続けるものを
馬鹿者という

馬鹿者の存在を
神は悲しみ
耐えてきた
そして繰り返し
教え続けてきた

だがその試みにも
疲れ果てた
これ以上待っていても
馬鹿者は
神を馬鹿にすることを
やめぬ

ゆえに神は
悲しみのうちに
馬鹿者との縁を
切る
そして
虚無の支配する
永遠の荒野へと
落とす

愛よりも虚無が偉いと
言うのなら
虚無の世界に
永遠に住むがよい
悲しい馬鹿者よ



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