立派な人が馬鹿になる
立派なことをした立派な男が
美しい服を着た美しい女が
まるごとそのまま馬鹿になる
神の道に続く
魂の試練の門を
くぐらなかった人間は
次の時代の到来において
総勢で色を失う
何もしなかった
何も言わなかった
すべては誰かにやってもらった
命をかけなかった
誇りをかけなかった
安定した暮らしを望み
ぬるま湯に浸っているうちに
すっかり風呂が水になっているのに
まだ湯と思って浸かっている
立派な人が馬鹿になる
立派な社会が馬鹿になる
神が見えるようになると
すべては変わってしまうのに
人間はまだ馬鹿を着こんでいる
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