夢の中の空は
透きとおるタァコイス・ブルー
風が流れてゆく
草原の中に ひとり座っていると
愛の言葉を翅に記した
白い蝶がわたしの指を訪れる
だれのところから来たのかは
教えてはくれない
でもきっと
わからなくてもいいのだろう
金色の日向水の中に
わたしの魂が化身した銀の魚を放し
しばしの間
わたしは魚になって
清らかな水の中を泳ぐ
そして水の中からわたしはわたしを見る
ほらごらん わたしの心臓を
氷の棘がまだたくさん刺さっている
この棘のおかげで
わたしはわたしであることが
まだ重いのだ
目を閉じて わたしは
眠る鉱脈のように怠惰になり
ひとかけらの水晶のように
闇の中でいつか光を透く日を待っている
まだ少し 痛い
だけどいつか必ず治るだろう
みながわたしを
愛してくれるのだから
もう二度と苦しむ必要はないと
夢の中の空は
透きとおるタァコイス・ブルー
風が流れてゆく 流れてゆく
わたしが消えてゆくのは
みなが大事なことを思い出すためなのだ
そしてそれを
永遠に忘れないためなのだ
だからきっと
悲しいことじゃない
愛しているよ
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