月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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サドル・2

2014-05-20 06:14:12 | 詩集・瑠璃の籠

欠けた水晶は美しい
よく光を吸い
軽やかに光る

現実の何もかもを
拷問のように重く
受け止めてはいけません
時には
翼のようにまとい
空を飛んでごらんなさい

半身を失った分
身が軽くなったのだと
思いなさい
高く飛べる
遠く運べる

頭が半分なくなれば
考えることは不器用になるが
そのぶん
何も考えず
真実のみに従い
やりぬくことができると考えなさい

大事なことは何なのか
最も優先すべきこと何なのか
それのみに頭を使い
あとは自己存在すべてにまかせるのです

本当にやりたいことをやっている
自己存在の真実の幸福を知っているものならば
何がもっとも正しいことなのか
考えずともわかる

軽やかに光りなさい
あでやかに舞えずとも
重厚にふるまえずとも
あなたがたには飛べる空がある

白鳥はなぜ飛べるのか
重い半身を捨てたからです



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1 コメント

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絵の解説 (てんこ)
2014-05-20 06:17:19
グエルチーノ、「聖ペテロの殉教」部分、17世紀委イタリア、バロック。
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