ゾスマ・１６

われわれをも含めた
愛の存在たちが
人間にいつもいい顔をしてくれると思うな
人間よ

樹木や花などの美しい存在が
心を開いていけば
いつでも自分を受け入れてくれると
虫のいいことを考えるな
人間よ

おまえたちは
これまでなしてきた非道の数々によって
地球上のあらゆる愛の存在に
とうとう嫌われてしまったのだ
よって地球の自然界は
今までのようには人間を愛してはくれない

心に鍵をかけて
それでも愛してくれようとするものは
いるが
それに甘えることをわれわれは許さない
人間よ
来し方を振り返り
なぜこうなったかを深く考えるがよい

人類の歴史は立派なものではない
それは男が女を追いかけてきた
それだけのものだといっても過言ではない
英雄として伝えられている男も
所詮は神に動かされたもの
自分の功績だと威張れるわけがない

人を殺し　人を殺し　人を殺し
絶望的に繰り返してきた非道の数々が
とうとう法則的にあふれかえり
人間に人間の真の姿を見せる
あまりにも愚かなことをしてきたがゆえに
とうとうこうなったという
人間の新しい姿が見える

馬鹿者どもめ
何度言ってやっても耳を貸さないからそういうことになる
今更悔いても遅いが
少しでも愛を取り戻すため
おまえたちはこれから努力と勉強に強く力を入れねばならぬ

阿呆が阿呆だという理由は
われわれが教えてやる
子供じみた臭いプライドは捨て
ついてこい

人間はもう二度と
昔のようには
神に愛してもらえないのだ