月の岩戸

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アルデバラン・29

2016-01-17 06:40:25 | 詩集・瑠璃の籠

孤独の風が
石のようにお前をこすろうとも
ひとりゆけ
お前自身の炎を頼りに
ひとりゆけ

奈落の闇が
墨のようにお前の目を染めようとも
ひとりゆけ
お前自身の灯を頼りに
ひとりゆけ

明らかな意志を立て
自らの考えで行動し
よきと思えることを
自らなせ
そうすればおまえは
自らのうちに神の声を聴くだろう

失敗を恐れてはならぬ
一度や二度倒れることは
覚悟しておかねばならぬ
目標を定め
傷だらけになるのを覚悟して
前に進め

自分を信じるとは
こういう時に使う言葉だ
甘い酒を飲みながら
うんちくを垂れるときにいう言葉ではない
針のような風を
総身に受けながら前に進むとき
生と死がこすれあう命の叫びを感じるときに
使う言葉だ

痛かろう つらかろう
涙が出るか
だがやれ
退いてはならぬ

退いてはならぬ

前に進め




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