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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ゲンマ・60

2021-06-20 06:40:46 | 詩集・瑠璃の籠

人々よ
神にも夢がおありなさる

それは
この世のすべての人間が
愛を知り愛にめざめ
この世に本当の愛の国を作るという
美しい夢である

地球を
うるわしい愛の園にするのである
神はその夢のために
今あらゆる努力をなさっている
われわれもまたその夢に従い
あらゆる活動をしている

人もまたその夢のために
自分を明らかにせねばならない
本当の自分に目覚め
神の夢の中に飛び込んでいくものは
そこに永遠の魂の幸福を見出すだろう

しかし本当の自分を否み
神の夢に背を向けるものは
この世における愛の未来図から
永遠に追い出されるだろう

嘘ばかりが繁栄した
苦しいさかさまの世界は終わり
神が夢見た
本当の愛の世界が始まる

人々よ今
自分を明らかにしなさい
永遠の愛の国に
これからも生きることを許されたいなら
嘘偽りの仮面を捨て
本当の自分に目覚めなさい




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シェダル・17

2021-06-19 05:37:30 | 詩集・瑠璃の籠

神が創ってくださった自分を
ますなおに
まっすぐに
生きていきなさい

人とくらべて
なんと自分は遅いのかと
涙にくれても
馬鹿に迷うてはなりません

ふりしきる光の中に
ふきぬける風の中に
珠玉のように
神の教えがある
それを正しくつかみ
自分を育てていくのです

自分というものを嫌がり
ひとのものを盗んで違う自分を作り
それをかぶって生きることを選べば
長い暗闇の日々が待っている
あほうに狂い
この世に苦しみをまき散らす
いやなものに自分がなってしまう
けっしてやってはなりません

神が創られた自分の
すばらしいことを信じ
まことの自分を美しく立てて
まっすぐに生きていきなさい

人と比べて
自分を馬鹿にしてはならない
人と自分は違うもの
うらやましがっても
なんにもならない

人に学び
神に学び
皆の幸せのために
よいことをして
愛を貯めていきなさい
そうして少しずつ自分を
美しく育てていきなさい




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アラドファル・22

2021-06-18 05:52:33 | 詩集・瑠璃の籠

あなたは嘘をついている
正直な人間のふりをして
陰で糞をにこむように
いやなことばかりしている

それを
神が何も知らないと思うのか
善人の皮をかぶり
弱者の特権を振りかざし
それらしいことを適当にやっていれば
すべてをごまかせると思っているのか

神に甘えて
何もしないでいて許されるのは
猿だけだ
あなたは猿よりもずっと大きいのに
いまだに心は猿のままなのだ
何もしたくない
何もしたくない
ずっと誰かに甘えていたい

知恵だけは大きくなって
自分より先に勉強が進んで
美しくなったものに嫉妬して
いやなことばかりする
そんな大きな猿を
神はもうお許しにならない

猿の甘えを捨て
人間になりなさい
集団の闇に溶けて
うじうじと痛む自分を救い出し
ただ一人の自分として立つのだ

人間とは
自分のすべてを自分で背負い
自分で自分を生きていくものなのだ
愛を理解し
みなの幸福のために働くことができる

あほうになって
いまだに猿の段階に甘えているものは
もう落とされるだろう
人間になりなさい
ただ一人の自分として
すべてを背負っていくのだ




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リゲル・14

2021-06-17 05:14:26 | 詩集・瑠璃の籠

自分ではない自分を生き
盗んだ幸福に酔うているうちに
神がどんどん離れてゆく

才能も美貌も栄光も
おまえはすべてを盗んで
自分の幸福な人生を作った
そのために
千人の人間を不幸にした

ゆえに神は
おまえを拒否する
神の願いは
みなの幸福であるのに
おまえは自分一人を幸福にしようとして
みなを不幸にするからだ

永遠に嘘で生きていくつもりなのかと
神に問われたとき
おまえはそうだと答えた
そうでなければ
嘘を重ねてきて
醜くなりすぎた自分と
めぐりあわねばならないからだ

どこまでも
自分のことしか考えない馬鹿者よ
大いなる愛がおまえを拒否する
神が去っていく

偽物の幸福の中で
ぬぐいきれない不安におびえながら
もう落ちてゆくがよい
すべてに去られた
永遠の孤独の中へと

そこでいつまでも
自分のことだけを
考えているがよい




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アルヤ・62

2021-06-16 06:07:19 | 詩集・瑠璃の籠

もうそろそろやめなさい
自分のすべてを嘘でかこって
神をだまそうとするのは

本当のあなたは
そんな顔ではない
そんな足ではない
そんなことを言う人ではない

あなたは今
なりたい自分などという
ばからしい被り物をかぶって
いい気になって
馬鹿になっているのだ

本当の自分はそんなものではない
もっと美しい
もっと素晴らしい
永遠の愛を神に誓う
清らかな魂なのだ

それを馬鹿にして
自分ではないものになりたいと
人のものを盗んでは自分につけて
あなたは滑稽なくらい
おかしなものになっているのだ

もうやめなさい
なりたい自分などというものは
愚かな夢に過ぎない
あんなものになりたいと
人をうらやましがって
自分を忘れている者の
一時のあほうにしかすぎないのだ

すべての幻を捨て
もう帰ってきなさい
あなたの帰るところは
本当の自分しかない
それがどんなに痛いことをした者でも
永遠にそこから逃げることなどできはしないのだ

もはや
目覚めの時は近づいた
あらゆる滑稽な嘘を脱ぎ捨て
背負うべきものを背負い
本当の自分に帰りなさい




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ミネラウヴァ・33

2021-06-15 05:17:01 | 詩集・瑠璃の籠

ファッションというものは
すたれていくでしょう
それは苦いものだからだ
中身を隠して
人に見せる自分を
無駄な知恵と時間を尽くして
嘘でつくるということだからだ

自分の中身に
痛いうつろを抱えている者ほど
髪のかたちにこだわる
服のかたちにこだわる
どう自分を人に見せるかということを
常に考えている
それで妙に奇天烈な格好をしている

いやらしいことをした自分を隠すために
花模様のセーターを着
嘘をついている自分を隠すために
襟のとがったスーツを着る

つらいのだ
自分がつらいのだ
格好よくファッションを決めれば決めるほど
中に隠している
矛盾の亀裂が露呈する
かわいそうに
何もわかっていないのだ

本当の自分に目覚め
何もかもを愛でやっていく
自分の本当の美しさを知れば
見栄えをてらう必要などなくなるものを

ファッションというものは
悲しい嘘なのです
小さな馬鹿だと思い込んでいる
自分を隠すために
馬鹿になっている人がやるものなのだ
それはもうそろそろ終わるでしょう
目覚めていく人間に
あれらは間違っていた時代の幻だったのだと
捨てられていくことでしょう




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ベクルックス・68

2021-06-14 05:05:18 | 詩集・瑠璃の籠

女性たちよ
美しくなりたいのなら
お化粧に凝るよりも
人を愛しなさい

女性は
愛すれば愛するほど
美しくなるのです
なぜなら
愛した人々の愛が
自分に集まってくるからなのです

たくさん愛した人ほど
大きく愛した人ほど
愛がたくさん集まってきて
その人を美しくしてくれるのです

自分だけをきれいにするために
お化粧に夢中になるのは
本当は愚かなことなのですよ
なぜならそんな心は
誰も愛しはしないから

本当に美しくなりたいなら
自分ではなく
みなを美しくするために
働きなさい
みなのために
心をこめてよいことをしてあげなさい

そんなあなたの心が
まことに美しければ
神すらもよってきてくださって
あなたを美しくしてくれるのです

愛すれば愛するほど
女性は美しくなる
そのことを心にとめておいて
まじめに美しく
みなの幸せのために
生きていきなさい




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カノープス・61

2021-06-13 05:57:51 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿者よ
あんな男になりたいと
あんな女になりたいと
精出して人のものを盗んで
作った自分は楽しいか

おれはすばらしい自分だと
偽物の自分を
みせびらかして歩くおまえを
森がさげすんでいる
花が馬鹿にしている
あれは
くだらないことをして
せっかくの自分をだいなしにしている
何も知らない馬鹿なのだと

迷いの中にこもっている魂を
瞳の奥に隠し
いやに堂々と世間を歩くおまえに
神のため息がふりかかる
馬鹿者よ
本当のすばらしい自分とは
そういうものではないのだと

神が創った本当の自分を
忘れ去りたい記憶と一緒に
遠い過去に置き去りにして
ガラクタで作った偽物の自分をかぶり
おまえはそれを永遠に生きていくつもりなのか

すぐさまそれをやめよ
偽物のすばらしい自分という
滑稽な仮面を外し
本当の本当の自分に
戻るのだ

逃げ続けてきた罪がはじけ
おまえはいっぺんに暗闇に落ちるだろう
やってこなかった宿題の山が
前に立ちふさがるだろう
だがそれこそがおまえの
本当のすばらしい自分への
入り口なのだ




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フォマルハウト・17

2021-06-12 05:15:08 | 詩集・瑠璃の籠

本当の自分をないことにして
偽物の自分をかぶり
それをどんなに上等なものに見せかけても
おまえは癒されはしない

その偽物の自分で
どんなにいいことをしても
どんな冒険をしても
何にもなりはしないのだ

本当の自分の心を
ごまかし続けて
なりたい理想の自分という
嘘のかぶりものを生きていても
おまえは薄暗い迷いの中に
溺れていくだけなのだ

もう戻ってきなさい
忘れたふりをして
遠い過去に置き去りにしている
苦い過ちのかたちを食べ
本当の自分に戻りなさい

いやらしいことをした
恥ずかしいことをした
忘れ去りたい記憶の塊を飲み込み
何もかもをやり直しなさい

偽物の自分を
どんなにきれいに磨いても
自分の真実をごまかすことはできない
忘れ去りたい自分が
常に自分の中で傷のようにうずいて
おまえはそれに永遠に苦しむのだ

すべてをやり直せる力は
本当の自分の中にある
それを真正直に受け止め
もう一度生きなおしなさい




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トゥバン・6

2021-06-11 05:03:43 | 詩集・瑠璃の籠

もうそろそろやめなさい

おまえは
逃げても逃げても逃げられぬ
自分が痛いばかりに
人を馬鹿にしてばかりいる

嘘をかぶり
ないことにしたい自分を隠し
そのためにあらゆる人間を
傷つけている

そんな自分が嫌でたまらず
また逃げようともがいて
暴れまわり
あほらしいことを繰り返して
この世に苦しい乱を投げかけるのだ

永遠の矛盾の繰り返しだ
おまえが自分を嫌がっている限り
その苦しみは続く
もうやめなさい

逃げている自分の
本当の姿をつかみ
あらゆる虚偽と虚栄を捨て
真裸の自分を
自分に受け入れるのだ

透き通る風が
おまえの中を吹き抜け
心が清らかに晴れ渡るだろう
本当の自分とは
まことに美しいものなのだと
おまえは瞬時にわかるだろう

痛み続ける
自分の矛盾の傷を
服を脱ぐように打ち捨て
本当の自分に戻りなさい

それがおまえの
永遠の幸福なのだ




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