テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

安レスポールはPU&コンデンサーで生まれ変わる?

2013年11月10日 | 日記
現在、グラスレスポールのピックアップカバーを注文しているのだ



ルックス的には購入時に戻ったような感じになってしまうが・・・


”羊の皮を被った狼・・・”

カバーを被せた音がどのように変化するのか?も楽しみの一つなのだ


ネットの情報を見聴きしているうちに何となく自身で体験したような気になっている人も多いような・・

やはり、何でも自分自身で経験する事が必要だと思うのだ


トライ&エラーを繰り返す事が後の実になるのだ


ギターのメンテやちょっとした改造なども極力自分ですべきだと思う



今回は『安ギター』にスポットを当てて考察してみたいと思うのだ

読者の皆さんはどんな基準でギターの良し悪しを決めているだろうか?

千差万別で色々な考え方があると思う


ちなみに個人的にはネット上の無責任な意見にはあまり振り回されない方が良い気がしているのだ

特に安ギターに関しては酷評のターゲットになるケースが多々あるようだ


実際のところ、安ギターをバッシングしている人はどんなギターを使っているのだろうか?

想像だが・・おそらく安ギターに毛が生えたくらいのギターだと思う


本家ギブソンを数本も所有しているような人は安レスポールの世界など相手にもしていないように感じられる

高級ギターを手に入れた人が『安レスポール』というような検索ワードで調べることもない気がするが・・

如何だろうか?


高級なギターを数十本と所有している楽器店の仲が良いお兄さんと話していて感じるのだ

まさに眼中に無し・・といった感じなのだ


もちろん、仕事柄、お客さんが持ち込む安ギターに頻繁に触れているだけに熟知しているようだ

実際のところ、現物を目にしているのでギター各部のパーツや本体の作り込み、品質は把握していると思う

しかしながら、安ギターの持つ『伸び代』という部分に関しては少々甘いような気もする


やはり、実際に安ギターを自身で徹底的にカスタムした人間に勝るものはないという事なのだ


私も読者の皆さんと同様に検索好きなのだ

暇があるとギター関連のキーワードで検索をかけているのだ

実際のところ、そのほとんどがショップ系の商業的なサイトだが・・・

やはり、実際にギターを自分で弄った人の『生の声』が聞きたいのだ


安ギターを嫌う人々が気になる部分は『生産国』だと思う

本家USA製にケチをつける人は少ない

品質の高さが売りの日本製は微妙なのだ

「ギターの出来はいいけど・・偽物の音だね」

という感じなのだ


「偽物の音って何?」

と感じることが多々あるのだ


結局のところ、視野の狭い人々にとっては最終的な結論として『USA製』しか認めないという事なのだ

上記の生産国以外で作られたギターはすべて『ダメなギター』という事になる


同じアジア圏に暮らしながら何故だかアジア諸国で生産されたギターを嫌う傾向が見られる

これは販売のプロである楽器店の店員さんにも見られる傾向なのだ


個人的には最近の低価格帯のギターは素晴らしいと感じているのだ

「本当に技術レベルが向上しているなぁ・・」

という感じで肯定的に見ているのだ


私にはギター選びの『基準』があるのだ


”楽器として成立しているか?”

非常に広義で曖昧な表現に聞こえるかもしれないが・・・


実はこれがすべてだと思うのだ

楽器とは何か?


正しい音程を表現できるか?に尽きる

ギターの場合、音程に関わる部分は二つなのだ


フレットの適正な打ち込まれているか?

 ネックが適正に取り付けられているか?


この際、ボディの材や各種パーツなどは度外視しているのだ



”ギターが鳴る・・”

”ピッキングに音が追従する・・”

という部分は先の話なのだ


”良い安ギター・・”

を購入するコツは上記の最低条件を満たしている事なのだ

5万円未満のギターにボディ材など、過度な期待をすることは禁物なのだ


私も過去に数多くの安ギターを購入してきた経験で培ったノウハウなのだ

安ギター≒使えない・・と決めつけるのは早計だと感じているのだ


楽器店の店頭に並んでいるギターは基本的に調整済なのだ

つまり、ベストな状態なのだ

万人に対して弾き易いセッティングを出していると思える


ギターに熟知した人ならば購入後にさらに良い状態にを追い込める

いずれにしても弾き易いギターになってるはずなのだ


当然ながらネックもサドルも適正な状態に調整されているのだ

つまり、この状態で音程が正しいか?を確認する事ができるのだ


楽器店に自前のチューニングメーターを持参するのは現実的ではない

むしろ、変わり者的な扱いを受ける結果になるので注意が必要なのだ


何でもやり過ぎはダメなのだ


楽器店でた~まに見かけることがあるが・・

ギターのお尻(エンドピン側)から天井に向けてギターを双眼鏡を覗き込むように眺めている人がいる


何をチェックしているのだろうか?

こんなチェックの方法を何処で知ったのだろうか?


実際に納得した後の演奏を耳にするが・・・

ここまで派手なパフォーマンスを演じたほどではない


ちょっと『痛い演奏』なのだ


楽器店の店員さんもこんなお客さんには慣れているが苦笑いしているのだ

気付いていないのは本人だけという悲しい光景を多々見かける


”理屈や理論で音は鳴らない・・”

これが楽器の面白い部分でもあり深い所なのだ


ギターは楽しく弾けば良いのだ

脱初心者がさらに上を目指す段階で理論&理屈が必要になってくるのだ


私の言葉の意味が伝わっているだろうか?



少々脱線してしまったが・・・

安ギターにも当たりとハズレがあるようだ


合板なのに妙に良い音がするギターが稀にあるのだ

一方、それなりのスペックを満たしているのにまったく響かないギターもある


”ギターが鳴る・・”

というのも感覚の話なのだ


音響的に分析してどうのこうのという話ではないのだ

その人が良い音だと思えばそれは良い音だという曖昧な話なのだ


ネットで良く見かけるものにこんなものがある

「安ギターを買ったんですけどホントにマホガニーを使っているのでしょうか?」


厳しい人は

「そんなの知らね~よ べニアの合板じゃね?」

「マホなんて使ってないと思うけど・・・」


ギターを知らない人の何とも無責任な意見なのだ

こんな人に意見を乞うもの如何なものか?


他人事ながら悲しくも寂しい気分になってしまう

「日本の素人ギター弾きの士気はまだまだ低いなぁ・・」

という印象を受けるのだ



合板でも音が気に入っていれば良いと思うが・・・


大切な愛器のスッペクや作りが気になる人も多いと思う

簡単な判別方法があるのだ


フロントピックアップをエスカッション(プラスチックの枠)ごと外してみるのだ

この状態でボディにバームクーヘン状の層が見えれば、それは合板なのだ

最近は低価格帯でもノイズ処理の為にコーティングされている場合もあるが・・


概ねこれで判別できるのだ


大雑把な考えだが・・

定価で1万円前後のギターは基本的にべニア主体なのだ

稀に厚紙(段ボール?)でかさを増しているケースもあるようだ


安ギターを言いながらも有名メーカーの直系ブランドや
これ以上の価格帯のギターはスペックを信用して良いと思う


ボディバックはマホガニー・・

マホガニーと一概に言っても切り出す部位があるのだ


高級なステーキや焼き肉をイメージしていただきたい

脂が乗った良い部位は大きな塊から僅かしか取れないらしい


ギターの材も同様の考えのようだ

いわゆる高級機種を最優先に材を切り出しているのだ


低価格帯のギターが仮にオールマホガニーとしても良い材の余った部分であることは言うまでも無い

この辺りの事実文句を唱える人も少ない


市場の原理とはそういうものなのだ



ちなみに切り出した端材が良い材の近くという場合もある

木目が不揃いだとしても材の密度が高い部位もあるという


逆に言えば、ルックス重視で優先的に切り出された高級ギター用の材が良いという保証もないのだ

見た目は誰もが憧れるような美しい柾目なのだが・・・


当たり前だが木材は生物なのだ

ギター用に1枚の板として切り出しても部位によって微妙な差が生まれるのだ


つまり、半端な材として組み上げられたギターにも偶然に生まれる『当たりギター』があるのだ

こんなギターに当たる確率は宝くじよりも高いのだ


自身に見る目があれば、自ら『当たりくじ』を探すことも可能なのだ

少々の値段の安さにつられてネットで買い物をしている人はさらに低い確率になることは必至なのだ


一生のうちに何本のギターを購入するだろうか?

マイホームは一回、車は数回・・

ギターもそれを少々上回る程度ではないだろうか?


どの価格帯にしても当たりのギターに出会うには少々の積極性とセンスが不可欠なのだ

安ギターを酷評している人々の多くは当たりのギターに出会った経験が皆無なのだと思う


仮に本家のギターを購入できる条件を満たしたとしてもその購入要件は値段とカタログスペックのみなのだ

「念願のギブソン買ったぜ~♪」

そこには

”値段が高いギター≒良いギター・・”

というシンプルな考えしか存在しないのだ



まぁ、高級ギターの多くは出荷までの検品作業にも手抜きはないのでハズレは少ないが・・

どんな製品にも共通して言えるが・・・


”少量の高級品に入念なチェック・・”

間違い(不良品)が発生する確率は非常に低い


その代償として価格は超割高になっているのだ

世の中はそんなものなのだ


60万円を越えるようなギターの各部パーツの詳細な価格を知りたいと思ってしまう



ちなみにネット上でも日本製ギターに対する評価は高いと思う

パーツ組み込みの精度が音色に直結するかは分からないが・・・


正確かつ丁寧に組み上げられたギターは信用できるといえる

日本製の場合、『職人』というのがキーワードになっているのだ


大量生産の工場ラインの作業の多くを職人による手作業で仕上げているのだ

それ故に大量には生産できないのだ

当然ながら技術料として価格に反映されているのだ


安ギターは材料費というよりもこれらの技術的なコストを大幅にカットしているのだ

いわゆる大量生産の洋服の発想に近いのだ


細かいチェックなどは当然ながら不可能なのだ

しかしながら『良い型紙』を手に入れられれば効率良く良い製品を生産できるのだ


近年のアジア諸国の工場ラインはこんな感じらしい

実際に楽器店のお兄さんが数年前に研修として視察してきたようだ

確実に技術の向上を実感したようだ

「自分で欲しいとは思いませんけど・・驚きましたね」

という事なのだ


安ギターを酷評している人は一昔前の感性なのだ


実際のところ・・

”パーツのカスタムで安ギターは良くなるのか?”

読者の皆さんが最も興味を抱く部分だと思う


個人的な見解だが・・

当たりの個体ならば可能性は大だという事なのだ



私の安レスポールもご存じのようにピックアップはダンカンの王道の組み合わせ・・

さらにコンデンサーの交換でダンカンの良い部分が強調されるようになったのだ

気のせいではないと思う・・・


確実に2クラスくらい上のギターになっているのだ

グラスの上にエドワーズがあるが価格的には倍以上なのだ

私のレスポールの本体価格と改造費込みでも手が届かない

この辺りの価格差をどのように感じるか?は個人の価値観なのだ




今回はグラスでサンプル音源を作ってみたのだ

イメージはジミーペイジ師匠の『いなたいレスポールの音』なのだ

ゲイリームーアのような艶やかな音とは区別したい

かなり肉薄していると感じているが・・・

如何だろうか?


まったく見知らぬ人に

「ギブソンのレスポールで弾いたんだよ・・」

という感じで音を聴いてもらった場合、

「嘘でしょ? ギブソンの音ってこんな感じじゃないけど・・」

とは言わないと思う


結局のところ、エレキは弾き方、ピックアップ、出音(アンプやマルチエフェクターなど)

色々な要素が絡み合っているものなのだ


もっとも大きい部分は実は弾き方だったりするのだ

初心者がギブソンを弾くよりも上級者が安レスポールを弾いた方がカッコいいのだ

単純にコードストロークをしただけでも演奏技術の差が音に表れるのだ


ギターのスペックやパーツのカスタマイズはそれをサポートするものなのだ

高級ギターを買っただけで満足してしまう人も多いようだ


良いプレイ、音楽を創造する為にギターを選んだはずが・・

「ギブソン買ったぜ~ 嬉しいなぁ・・・」

で終わってしまうのだ

むしろ、小キズなど気にしないがガシガシと弾き倒した方がギターも喜ぶのだ


ギターは弾き込む事でさらに音が良くなるのだ

これは安ギターにも言えるのだ


眠っているパーツを呼び覚ますのだ

さらには各パーツを馴染ませるという重要な役目もあるのだ

「たかがギターだろ? そんな馬鹿な・・」

と思った方も多いと思うが・・・


この辺りの極みに到達するのは簡単ではないのだ

ダラダラと長年に渡りギターを抱え続けているだけでも知り得ない部分なのだ


今回の音源はギター一本に各種パーカッションを組み合わせたのだ

ギターと共にパーカッションのグルーブをご堪能いただきたい

コードも単純に聴こえるかもしれないが・・

小指のバレーを使うなど私のオリジナルの響きなのだ


前回もお届けしたようにミュートで音を弾き分けているのだ

最近はコードプレイにハマっているのだ

特にレスポールを抱えるとソロよりもコードを弾きたくなってくるのだ


何故だろうか?

おそらく弦を換えたことが大きいと感じているのだ



弦の強い張りが非常に心地よいのだ




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