テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

ドラゴンテレキャスターは普通に良いギター

2022年03月26日 | 楽器
ドラゴンテレキャスターの弦を裏通しに変更したことでかなり良い感じになった

そもそも、このギターの元になっているギターは59年製のテレキャスなのだ

もともとはジェフベックが使っていたということなのだ

59年製のテレキャスは他の年代と少し変わった点がある

『トップローディング』という弦通しを採用していたのだ


この仕様は58年製から59年製の中期まで採用されていたようだ

なぜこのような仕様に変更されたのか?

ライバルであるレスポールも少なからず関係しているように感じられる

しかしながら、テンションが緩いという弾き心地は多くのテレキャス好きからは支持されなかったような

それ以降は普通のブリッジに戻されているのだ


ペイジ氏にとってはこの仕様がツボにハマったよう

このギターから生まれた名リフは数えきれない

ペイジ氏が手にしたギターが普通の仕様のテレキャスだったらどうなっていたのだろうか?

そんな事を想像してみるのも楽しいと思う

ギターにとって軽視できるパーツはないが特に重視すべきパーツは多々ある

ひとつはネックなのだ

ペイジ氏は特にこのギターのネックがお気に入りだったそうだ

このギターも氏が所有するギターを採寸し開発された拘りのパーツなのだ


指板のローズもかなり良い素材が使われているように感じる

フレットも59年製で採用されていたフレットが忠実に再現しているそうだ


繰り返しになるが59年製テレキャスを忠実に再現したモデルということができる

度重なる試作を経てペイジ氏のお墨付きを得たのだ


ペグなどもクルーソンタイプながらも動きも滑らかなのだ

メキシコ製のフェンダーは初めてだが非常に好印象を受ける

丁寧な仕事ぶりが感じられる


ネックもほぼ動かない

非常に安定しているのだ


過去に二回ほど調整したと記憶している

ネックを取り外すタイプなので安定していることは有りがたい

弦を裏通ししたことで弦の振動がより安定するようになった


私にとってはテレキャスの弦のテンションがキツく感じられない

ペイジ氏の真似事のような弾き方もするが普通にテレキャスとして使うことも多い

むしろ、裏通しにしたことのメリットの方が大きいように感じる


生鳴りも大きくなった

ピッチも安定しているように感じる

いずれにしても弦の通し方を選択できるメリットは大きいと思う

選択肢は多いほどに良いと思う

テレキャスは最近人気急上昇なのだ

リッチーコッェンのようにシングルタイプのハムバッカーに変更するのも良さそう

ブルースマンからハードロック好きまで守備範囲は広い

当たり前だが今回の仕様変更はタダ

現状に納得しないギターも少し弄る(調整)だけで激変することがある

新しいギターの購入を考えるまえに取り組むべき作業だと思う

読者の皆さんのギターの健康状態は如何だろうか?

そもそも、お使いのギターの標準値をご存じだろうか?

自分で弄っているうちにメチャクチャになってしまうことも多い

問題ありの状態に体が慣れてしまうことも多い

特に一人でギターを弾いている人に多いようだ

「お前のギターって変じゃね?」

と言ってくれる人がいないのだ

我が道を行く・・・

買い物からギターの調整まで一人で決めるのは意外に難しい

ギター的な舵取りが案外簡単でないのだ

多少の出費覚悟でプロにチェックしてもらうのもお勧めなのだ

その際にどこを調整したのか?を良く訊いておくとよいと思う

ギターの調整値や注意点をメモにとっておくのも良いと思う

ギターは感覚で扱う道具だが慣れない段階では数値化するのも一考だと思う

ギターに詳しい友人などがいれば最高だと思う

自分にとって弾き易いギターが正解ではないことを知るべきだと思う

私の知り合いに異常に弦高が高い設定を好む人がいる

「ほっといてくれ~ 俺は弦高が高い方が好みなの!」

レイヴォーンも極太弦に高い弦高を好んでいたそうだ

そもそも、極太の弦にネックが負けてしまっていたようだ

非常に特殊なケースなのだ

素人が真似すべき話しではないと思う

さらに太い音を出すべきピックの尻側で弾くことも多かったそうだ

レジェンドの逸話は尽きない

ギター上達の為には使うギターを絞るべきだと思う

これに異論を唱える人は少ないと思う

プロなどをイメージしていただきたい

日ごとにギターを持ち替えている人がいるだろうか?

イメージを定着させるという意図もあるのだろうがやはり使い易いギターを選んでいるのだ

名プレイヤーには必ず看板ギターがある

決まったギターに集中するメリットは素人でも大きいと思う

使うギターが決まれば調整方法も決まってくる

ギターを買った時点で燃え尽きてしまう人も多いようだ

買い物がゴールになっているのだ

「ここまで長かった・・」

「コツコツ貯金してきたよ」

燃え尽き症候群はギター弾きにも少なくない

ギターは買ってから先が大事になってくる

読者の皆さんは殺風景な部屋のインテリアの一部としてギターを買ったのだろうか?

それとも弾く為に買ったのだろうか?

この辺りの目的を今一度、明確にしておくべきだと思う

目的を明確にすることで手段が見えてくる

何となくこの辺りが曖昧という人も少なくないような気がする

そもそも、ギターを弾く為に道具として扱う人が多いならばメンテ系のブログが増えても良い気がする

ここ最近はメンテ系のブログなどは皆無なのだ

弦高やオクターブ調整、電気系に至るまで記述として触れる人がない

「こんなギター欲しいなぁ・・」

という感じが増えている

実が伴っていないのだ

ギターの調整よりも値段やスペック、希少性の方が大事なのだ

まさに部屋の飾り物であり床の間の置物状態なのだ

それでもまだギターに触っている人は少々マシだと思う

私の知り合いには何年もギターを押し入れの中で眠らせている人もいる

「えっ? 俺の趣味? そうだなぁ・・」

「ギターかな? 何十年も弾いてるよ」

という似非なギター弾きが激増しているのだ

まさに宝の持ち腐れなのだ

新しいギターが欲しいという方は一度、頭を整理してみると良いと思う

現状の何が不満なのか?

新しいギターを買ったことで何が変わるのか?

そもそも、何故値段が高いギターが必要なのか?

少し冷静になって考えてみることをお勧めしたい

何かが欲しいという状態はある種の興奮状態なのだ

私にも経験がある

冷静な判断から最も遠い場所にある

買って良かった物も多いが後悔した物はその倍はある

特にギターはある種の負のスパイラルに陥り易い

「値段が高いギターを買えば上手くなるかな?」

こんな甘い考えでステップアップする人も多い

ギターは優しくも厳しい世界なのだ

ギターを買い換えるだけで上手くなるならば誰も苦労はしない

一つだけ言えることがある

それはモチベーションの向上なのだ

「やっと俺も良さげなギターのオーナーになったぜぃ」

という気持ちが練習の背中を押すという理屈なのだ

そんな鼻薬も数ヶ月で効かなくなる

人間は慣れる動物なのだ

結局、高価なギターでも廉価なギターでも練習の頻度は同じなのだ

自分で調整出来る、調整できる知り合いがいるならば廉価のギターで十分だと思う


先に述べたように一度設定をリセットしてみる良いと思う

使えるギターになると思う

”ピッチは正しいか?”

これはギターを使い続けるうえでの必須条件

ピックアップの音やペグの回り具合などはどうでも良いのだ

後に交換が出来ない部分に着目すべきなのだ

そこが大丈夫ならば、そのギターは使える

「このギターって良い音出ないんだよね」

良く耳にする言葉なのだ

ギターに原因があるのだろうか?

私は弾き手に問題があると考える

問題ありのギター弾きが良いギターを手にしても進歩は見込めない

話を戻すが・・

ギター購入には理由や動機付けが必要だと思う

私がドラゴンテレキャスを購入したのはレスポールとの決別

ストラトよりもパンチがあるハードテイルのギターが必要だった

そこで知ったのがペイジ氏が使用していたドラゴンなのだ

まさに私のニーズにドンピシャだった

ツェッペリン好きの私のツボなのだ

猫も杓子もレスポールという流れにも嫌気が差していた

言葉は悪いが・・

私の周囲の上手い人はみんなレスポールから離れていくのだ

理由は様々だが・・

ネットでもレスポールに注目しているのはビギナーという印象を受ける

あくまでの私の個人的な感想だが・・・

「レスポールってカッコ良くね?」

その王道的なルックスから入っているのだ

実際にプレイするという部分は二の次に思える

まぁ、私にもそういう時期があったのだ

少しギターが分かってくると質実剛健的な部分に惹かれるようになってくる

テレキャスのような無骨で堅実な仕事ぶりに惹かれるようになってくる

喩えるならば、口数が少ない腕が良い職人さんというイメージなのだ

神経質な人はあえて三連のサドルなど選ばない

ポジションによって微妙にピッチが甘い部分を指先でコントロールする辺りが玄人好みなギターだと思える

弾いていてとても楽しいギターなのだ

最近は指弾きにハマっているのだ

ピックよりも指で弾くことが多い

有名なところではジェフベックとリッチーコッェンなのだ

元々は普通にピックで弾いていたのだ

テレキャスに縁が深いという共通点も見逃せない

指で弦を弾くよう弾き方にはテレキャスはあっている

同じような弾き方をストラトでしても楽しくない

何故だろか?

「テレキャスって何かアコギに通じる部分あるよね?」

良く耳にする言葉なのだ

私も同感なのだ

サドルが固定されているアコギと比較すればテレキャスのピッチはマシ

アコギも甘いピッチを指でコントロールすることが多い

自分で操作する部分が安楽なギターよりも多いのだ

それが良いという人も多い

不便を良いと感じる脳もギター弾き特有だと思う

時代が便利になるほどにギターの無骨で無器用な部分が愛おしく思える

私はギターを子供のような感じに捉えることが多い

頑張って面倒がみられるのは片手の指くらいだと思う

如何だろうか?

ぎたーの本数が増えれば放任になる

仲良しの楽器屋のお兄さんも嘆いていた

「全部の面倒を見るなんて不可能ですよ」

「実家のギターなんか放置ですよホントに」

「弦は錆びてるしネックも反りまくりですね」

私もMAXで10本を超えるギターを持っていた時期がある

大昔だが・・懐かしいのだ

振り返れば、すべてにおいて雑だった

弦交換も雑、ネックなど調整したこともない

死んだピックアップも放置

最悪のギター管理だった

誇れることは本数だけ

「お前すげ~な そんなにギター持ってるの?」

私にとっての黒歴史なのだ

本数と好きの度合いが比例しないのも不思議なところ

むしろ、いまよりもギターが好きではなかった気がする

何となく他に趣味もなく惰性で集めていたような気がする

私の友達にもそんな練習が多々いたのだ

弾くよりも集める方が楽しい時代だった

要するに下手だったのだ

レスポールタイプを弾いても変形ギターを弾いても同じ音

シングルとハムを弾き比べても同じような音、おなじフレーズ

自分に飽きていた時期でもある

気分転換にギターを買い足すという負の時代だった

今は少ないギターに全部の神経を集中させられる

これは上達の過程においては最大のメリットだと思う

私が考えるべきことはフレットの交換のタイミングくらい

フレットの交換時期を遅らせるべく、すべてのポジションを使うようになる

5フレットから7フレット辺りが激減りしているギターとは区別したい

良い意味で頭を使うようになった

私はフェンダー系のギターで環境を統一したことで色々と楽になった

スケールが同じということで弦選びも楽になった



現在はこの弦の一択になった

3パックセットが使い易い

抱えた時の重量バランスもネックの感じも似ている

ストラトの方が少しだけ幅が広く薄い

それでも他社のブランドのギターよりは違和感が少ない

ギターの持ち替えが上達の妨げになっては本末転倒だと思う

音楽的にアームで音を揺らしたい時がある

そんな時にはストラトに持ち替える

外では黒テレ一本で問題なし

私のギターライフに死角なし

最終的には色々と試してフェンダーブランドで落ち着く

そして、テレキャスで落ち着くのだと思う

ロックでギャーギャー言っていた人たちも渋くブルースで落ち着くのだ

そんなシーンにハマるギターがテレキャスなのだ

若い人から超熟ベテランまでファン層が広い

おそらく、目指すテレキャスのイメージは違うと思う

若い人たちは誰に憧れているのだろうか?

ボーカルが抱えて歌うというような漠然としたイメージだろうか?

テレキャスを抱えたアニメのヒーローがいるのだろうか?

その辺りは良く分からないが・・・

とにかくネットでもリアルでもテレキャス人気は凄まじい

素人さんに限っていうならば、テレキャス好きにはある種の本物を感じる

「ギターのことが分かってるよね~」

そんな感じなのだ

私の知り合いにもテレキャス弾きが多い

バタースコッチの王道からカスタムまで色々なのだ

ロック一本ならテレキャスボディにハム積みも良いと思う

ハムバッカーのギターをシングル化することは意外に難しい

難しいというよりは選択肢が少ない

ピックアップを交換してもテレキャスやストラトのような切れは生まれない

一方でテレキャスやストラトのようなシングル系のハム化は選択肢が多い

しかもその効果は絶大なのだ

シングルサイズのハムをタップで組み込むのも悪くない

シングルを配線でハム化する方法も悪くない

テレキャスの音を太くパンチがある音にするのは意外に容易い

むしろ、王道のジャキジャキな音を創り出す方が難しい

読者の皆さんがどんなギターをお使いで次にどんなギターが欲しいのか?
は知らないが・・

その選択肢にテレキャスを加えてみるのも悪くないと思う

興味ある方は少し調べてみていただきたい

ボリュームやポットを絞った時に音の可変も想像以上に広い

コンター加工無しのボディも意外に体に優しい

抱えてみれば分かる

フェンダーの工夫と配慮が随所に感じられる

創設者のレオフェンダー氏の考えが反映されている

ギターの経験が豊富で熟知している人だけが感じられる極み

これは言葉では表現できない

格好が悪いギターは論外だが・・・

ギターは格好だけではないことを知るのだ

結局のところ、ギター弾きは技術と共に成長するということなのだ

言葉は悪いが・・

ギターがあまり弾けない人には何を言っても無駄ということになる

ギター弾きは自分で気づくしかないのだ

「今何か言った?」

ギターとの対話が生まれるほどに愛し弾き込みたい

それが私の理想であり目指すものなのだ

ゴールは遠いが意外に近いと思う😉 







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