時計について調べていて驚いたことがあった
ネットで購入した時計の調整をリアルショップに依頼する人が多いこと
特に購入後の金属ベルトの調整なのだ
「ベルトの調整を自分でやらない人がいるの?」
ネット購入に敵意?を持っているショップでは修理や調整の依頼を断られることおもあるようだ
仮に引き受けたとしてもかなり法外な金額を請求されることも多いという
何となく気持ちは分かる
以前に私はロレックスの調整を近所の時計店に依頼した
色々な理由をつけて断られた
「うちじゃロレックスは扱ってないから」
単なるベルトの駒足しなのだ
結局、正規代理店に作業を依頼したのだ
ベルトの駒足し(一個)で約4万円だった
さすがに仕事は迅速で正確な作業だったと記憶している
しかしながら、その高額な費用に少し驚いた
オーバーホールも部品交換などを含めて10万円を超えることも多い
高級時計は金食い虫なのだ
ここをケチると後々の出費がさらに高額になってくる
買い取り店では作業の履歴などもチェックするのだ
「オーバーホールをされていないようですね・・」
「多少グリスが切れているようですね 動いていますが・・」
色々と減額査定の材料を並べてくることも多い
それが商売なのだ
間違ってはいない
私は交渉の末にそこそこ納得の金額で買い取ってもらった
ロレックスに未練はないのだ
良い経験をしたと思っているのだ
時計は誰が身につけるか?
私では神通力は発揮できなかった
まぁ、ロレックスもピンキリなのだ
人気のデイトナなどはちょっとし車のような金額で取引されている
興味がないといったら嘘になるが・・
自分で購入するか?と問われたら答えはNO
他に買うべき物がある気がする
やはり、ギター同様に時計も身の丈を重視したい
自分に似合っているということが一番だと思う
貧相な服の疲れたおじさんがデイトナを身につけても偽物だと思われる
逆にキラキラのはったりおじさんが偽物を身につけいれば本物に見える
そういうものだと思う
ギターも時計も似合うということが大事に思える
ギターが下手な人が激レリックのギターを抱えていても痛々しい
特にギターの場合にはその辺りが大事になってくる
コレクターを名言する人はむしろ人前で弾かない方がよい
「これって投資だぜ 価値あるギターだからな」
という方が潔く格好が良い
中途半端に蘊蓄を述べつつ中途半端に弾くから格好が悪いのだ
ギターは弾いてナンボ、弾けてこそ価値がある
私の持論なのだ
人馬一体という言葉があるがギターも同じなのだ
プレイヤーと一体となることで価値が決まる
上手い人が最高に良いギターを抱えている姿には後光が差している
キラキラ感がハンパない
時計好きならば自分の時計のベルト調整や交換くらいは行いたい
ギターも一緒なのだ
少なくともネック周辺やブリッジ周辺の調整くらいは自分で行いたい
自分で行うからには完璧に行いたい
自分のギターの状態を一番理解しているのは自分自身
おそらく楽器屋さんよりも上手く調整できるはず
私はメンテに自信がある
特にネックのセットアップには自信があるのだ
あくまでも自分基準
他人のギターを調整する自信はない
自分が好きな状態は自分が一番理解しているという意味
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そもそも、自分が好きな状態を知らなければメンテなど出来ない
ギターがかわっても軸がブレてはダメなのだ
色々と言うがメンテがメチャクチャという人も多い
メンテの技術とギター歴はあまり関係がない
センスがない人は何十年弾いていてもダメ
センスがある人はキャリアが浅くてもキラリと光るものが感じられる
ギターはセンスがものをいう
理屈3割、センス7割だろうか?
購入後に差がでるから楽しいのだ
完璧に調整されたギターも場合によると数年後には酷いことになる
そんな悲惨なギターを多々見てきた
特にアーム付きのギターは酷い
フローティングの意味を理解しないままにストラトを弾いている
「なんかチューニングが安定しないんだけど」
「これって不良じゃないの? なんとかなる?」
かなり面倒臭いケースなのだ
仮に楽器店で調整しても同じ状態で修理に持ち込まれる
自分でブリッジの状態を理解しなければ問題は解決しない
それが原因でストラトが嫌いになる人も多い
非常に残念なことだと思う
ストラトのメンテが出来ればほぼすべてのギターのメンテは出来る
ストラトを自在に鳴らせるようになればギターが100倍楽しくなる
そんな図式が成り立つのだ
巷にギターを趣味にしている人は多いが本当に楽しさを感じている人は1割にも満たない
あくまでも私の私見だが・・・
私の周囲にもそんな人が多いのだ
”ギターを持っているがまったく弾かない・・・”
ある意味で残念な人だといえる
ギターに挫折したことがある種のトラウマになっているのだ
ギターは好きだがギター弾きに敵意を抱いている人も少なくない
それは嫉妬であり時に憧れの念を抱くこともあると思う
私も上手い人を観る(聴く)と嫉妬する
私の場合には嫉妬心を起爆剤として活用しているのだ
萎えるというよりはむしろ燃えてくる
「同じ人間だもの・・俺も頑張ればなんとかなるかも」
そんな前向きな気持ちになるのだ
先に述べたように人間は自信が大事
私はギターの調整に関しては絶対の自信がある
何でも良いの誇れるものがある人間は強い
正しい演奏には正しく調整されたギターが必須
それが大前提だと思うのだ
とりあえず、ギターを買った(手に入れた)だけで満足している人が多い
楽しみと苦しみはその先に待っているのだ
それを楽しみにするのも苦しみにするのも自分自身
ギターは持ち主の色に染まるのだ
読者の皆さんもご自分のギターを見つめていただきたい
「俺って完璧じゃない?」
という方はそのまま突き進んでいただきたい😉