五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

個と個を繋ぐ

2008年04月03日 | 第4章 愛とゆるし
私たちは、それぞれの解釈と信念を持って生きています。

どんなに中立を意識しても、どんなに自然体を意識しても、「私」が見ているものは「私」にしか見えません。

「私」という「個」を通して、「私自身が感じ、解釈している」のです。

「世間体」とか、「皆さんは」とか、そいういったあいまいな主語を使っても、結局はその人自身の想い(思い)から出てくる言葉なのです。

「生き甲斐の心理学」の学びの中に、「体験の解釈」という言葉があります。
同じ現象に出くわしても、個々により、その解釈は違います。

それはなぜか、というと、、人それぞれ(遺伝・環境・老化・自律神経・内分泌・免疫)であるからです。

自分の体験の解釈に囚われるあまり、辛い思いで生きていらっしゃる方もいます。
それをバネに強くたくましく生活している人もいらっしゃいます。

「生き甲斐の心理学」の勉強会では、難しいことを学ぶわけではありません。

扉を開くと、次にまた扉が見えてきます。でも、これは、私だけが見ている扉であって、他の人に同じ扉が見えているわけではないのです。
その自分にしか見えない扉を自分の手で開くことが、この勉強会の意味するところであると考えています。

他者を知ること。

そして、同じものを見ても、こうも違うとらえ方をするのだ、という感動を得ること、または落ち込むこと、それができて初めて、学ぶ意味が見えてくるのだと思います。

他者を知ること。そこから見えてくる自分の内を見ること。

何ができるというわけではありませんが、一人一人の「個性の美」を繋ぐ役をこれからもやっていきたい、というのが私の願いです。

「ガンジスの砂一粒一粒が宇宙をつくっている、」というヒンドゥーの教えは今も変わらず私を支えている考え方です。

先日、NHKで久しぶりに松岡正剛氏に触れ、ふと思ったことを書きました。


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