五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

こじつけで涼しく過ごす

2008年08月08日 | 第2章 五感と体感
立秋。

・・・ですが、

真夏の蝉が、ジンジンと鳴き、酷暑の日中、汗だくの毎日。
昨晩のオリンピック初戦であるサッカーの試合を見、ますます気だるくなりました。

さて、少しは涼しいお話を・・・

源氏物語の中で気になるのは自然の風景。植物の描写は、古の風景を想い起こします。
それによって私が記憶している体感で、物語の風景を歩くことができるのです。

萩。
毎年恒例、我が家の萩は、他の植物を押しのけて、元気にぐんぐん育ちます。
唯一、立秋を感じるのは、伸びた枝が朝晩の風にそよがれ、はらはらと音を立てる時でしょうか。耳をそばだてて、音を意識することも、暦の上での季節の感じ方かもしれません。

秋を感じないのなら、自分で「こじつけて」感じてみるのも、涼しい酷暑の過ごし方。

源氏物語の中の野宮は、六条の御息所が嵯峨野に住まうシーンです。
光源氏が供の者と、その風情を愉しみながら嵯峨野を歩む描写は、萩のそよぐ音が聴こえてきそうです。

それと、宇治十帖。都から離れたこの場所。宇治川のほとりになびく萩が、私の頭に浮かんできます。草茂る雛びな場所は、隠れて育つ二人の姉妹にぴったりな場所です。

想像すると、秋風がそよぎます。

・・・こんな感じで、
今日も涼を求めて、立秋描写を想像しながら過ごすことにします。

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