五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

歌のやりとりは漫才と同じ

2008年08月09日 | 第9章 愛
ボケとツッコミ。

関西の方なら、これは当たり前のコミュニケーションですよね。

関東となると、ボケたことに対して、あからさまに不快感を表す人も少なくありません。もしくは、ボケられたことをどう突っ込んでいくか、言葉に詰まったりすることもしばしば経験します。

日頃、この漫才のようなやり取りをしていれば、とっさに切り返すこともできるのでしょうが、こればかりは、環境に影響することなので、なかなか上達しません。

大阪の駅の売店で飴を買うだけでも、このやりとりの重要性を痛感します。

そんな関東人の私が、源氏物語を読むにつれて、ある印象が頭に浮かんだのです。
光源氏が女性に宛てるこまめなお手紙。つまり「歌」、これに切り返して歌を返す女性の皆様。

重要なのは隠喩の使い方。

光源氏が胸ときめく女性ほど、隠喩の使い方がお上手なのです。
冷静に読んでみると、
ボケた光源氏に、突っ込みを入れる女性。という関係というわけです。

突っ込まれば、またボケる・・・

「なぁんだ、、漫才の原点じゃないの~」と思うと、一層このやり取りに引き込まれていく私がいるのです。

漫才も然り。
うまい!と思えるラップの歌詞も然り。
サザンの桑田圭祐さんも然り。

隠喩の達人は、いつの世も、人の心を動かします。

残暑厳しい夏の日を、言葉遊びで涼んでみましょう~

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