五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ささえ愛山元と合戦原古墳1

2015年03月17日 | 第2章 五感と体感
今回で第七回の講座。生き甲斐の心理学傾聴講座を宮城県山元町のNPO法人ささえ愛山元さんで行いました。
2012年1月以来半年に一度の訪問です。
私の訪問は昨年9月以来。
津波に呑まれた常磐線の建設も進み、工事の行程が目に見えて確認出来ます。

今まで立春あたりに訪問していたので春の山元町は初めてです。
東北の春は遅いですが、山元町は仙台よりも南に位置しているので、太平洋に面した山々は芽吹きの淡い色で包まれ緑の色を待ち遠しく待っているようです。

山元町で傾聴ボランティアや活動をされている方々、ささえ愛山元のスタッフの皆さん、そして4年の時を経て他者との関わりを持とうと思い始めた方々もご参加くださり、恒例の夕食会から歓談しながら勉強会へと流れていきました。

今回のテーマは、
心と身体と魂で成っている自分は、
「心と身体と魂」の内の、どれを大事にしたいか?もしくは気になるか?
をそれぞれの皆様に語って頂きました。

生まれてから今日までの自分の生育史は宝物です。
その宝物の中に答えはあるはずですが、自分が生まれてくる以前の祖先の存在は深く大切なものです。理想と現実のギャップが不安感を生むわけですが、理想とは、自分が平素当たり前だと思っていることこそが理想であることも忘れてはならないのです。

奇しくも古墳好きの私を知っているかのように、ささえ愛さんのお隣にある国立宮城病院の敷地あたりに昨年秋に古墳が発掘されました。高台移転のための造成を始めた所、7世紀の古墳:横穴式墓地が50基、前方後円墳が7期見つかったそうです。
現在は横穴式墓地の調査中であるため広範囲にブルーシートが掛けられていますが、間近から見る事ができます。
国道六号線より海とは反対の西側は、古来から海を望む安全な土地として大切にされてきたことを窺い知ることとなり、古墳の上には城も建ち、城塞としての役割も担ってたと推察できます。
山元町は南北に広がる広大な平地です。20キロぐらい走れば福島県相馬市です。
北は仙台まで平地が続くので、この城からはかなりの範囲を見渡すことができたことでしょう。
山元町は「タタラ」の歴史も深く、鉄器を鋳造し朝廷に献上していたことでも有名な土地なのです。

山元町で生まれ育ち、結婚して、今に至る方も数人いらっしゃいました。

歴史深き山元町は、海の幸、山の幸に恵まれた豊かな土地でもあります。
自分の住まう場所に誇りを持つ事は、自分の心と身体と魂を大切にする事にも繋がります。

勉強会ではそのような話題で語り合いながら、
心と身体と魂のどれを気にしているかを意識しつつ、自分の今の役割は何かを言語化していただきました。

自分の役割遂行については、他者が代わって出来るものではありません。
それぞれ役割を自分自身が担ってゆくことで、生き甲斐に繋がってゆくことを皆さん自ら仰られていました。

自問自答集の「自分の生き甲斐とは何か?」

人によって、自分の生き甲斐を考える時期はそれぞれだとは思いますが、「何のために生きているか?」という問い掛けは、生きている私達には自然と湧き上がってくる思いであるようにも思います。



銀座プロムナードギャラリー(地下鉄銀座駅~東銀座間の地下道・銀座三越の下)にて「江戸表具を愛する会」作品展。
3月22日から4月3日まで。地下道ですので、通行者が歩きながら見るショーウィンドーです。銀座に行かれたついでに覗いてみてください。日本文化の一つである「表装」を一堂に見る事ができます。

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