五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

正麩糊の掛け軸

2015年11月18日 | 第2章 五感と体感
正麩糊の掛け軸2015年11月18日
有楽町の東京交通会館:ギャラリーパールルームにて行われた表導会50展にお越しいただき、ありがとうございました。
私は最終日のみの在廊であったため、お会いできなかった方々も多く、大変失礼いたしました。この場を借りてお礼と感謝を申し上げます。

科学糊を使わず、正麩糊で勝負する表導会の志に、やればやるほど賛同する気持ちが高まる今日この頃です。
本紙(作品)を傷めず、打ち直しができ、何度でも年代の層を積み上げながら新しく生まれ変わることができるということは、同時に日本の文化を継いでゆく大事な内容でもあるのです。

昨日は、勉強会の会場としてお借りし、お世話になっている修道院の大きな掛け軸の紐かけを新しいものに付けかえさせていただきました。明治時代の画家が描いた絹本の山水画は、しなやかに表装され、水が掛かり染みが付いているものの、多少の浮がある程度で、表には響いていません。
表装の世界だと百年前といっても、それほど昔の物であるという感覚はありません。それよりも、百年前の画が、今この時世にきちんと設えられて人の目に触れていることに意味があるのです。人の目に触れるということは、人の意識に入ることでもあります。
意識せずとも触れたものを感じ取りながら暮らすことは、文化の層を体得し育み継承する事に立派に繋がるのです。

勉強会のテーブルの真ん中に、紐を付け替え終えた大きな山水画が置かれた勉強会は、風情のあるものでした。「ああ、幸せだなぁ~」そんな思いを抱く幸せな学びの時間でもありました。

できることなら、掛け軸や屏風が切れたり、剥がれたりしたら、セロハンテープで留めるということだけは、なさりませぬよう(^^;;)お願い致します。
近くの表具屋さんに相談してくださいませ~。


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