五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

風景で育つ

2016年12月19日 | 第2章 五感と体感
風景で育つ2016年12月19日

出身地は?と聞かれて、いつも困ります。
とりあえずは、神奈川県の横浜と答えておきます。
厳密に言い出すと、ややこしくなるのですが親しい人には、「時々は生まれた所は高知で、その後福井に住んで、7歳までは西に住んでいたけれど、いつも両親の実家のある東京には頻繁に行き来していたから、どことは言い切れない、」と、応えています。
幼い頃は、住まう場所の気候風土のギャップが大きかったため、その違和感が記憶を鮮明にしています。
人は、安穏な生活だと覚えていないくらい平淡な暮らしが出来る様ですが、異和感と環境適応のために努力する暮らしをしていると記憶に残るようです。

先日も岐阜市や郡上八幡を歩き、懐かしさがこみ上げてきました。
特に郡上八幡の街中には、水路が巡らされており、青山藩の城下町は、私が7歳まで住んでいた福井県大野市と似た街並みなのでした。父の仕事の関係で、大野に住みながら、岐阜の白鳥にも家族で出かけました。
豪雪地帯の伝統的な家屋は、京都の町屋にも似ていて、土間に続く長い廊下の脇に一段高い部屋が連なります。私が住んでいた家には土間はありませんでしたが、広い玄関に高い天井、和室が三部屋連なった二階建ての大きな家でした。家の前には水路が流れており、幅の広い水路の水がとてもきれいだった事を思い出します。土間のある家が子供の頃の私の憧れでした。
奇しくも「君の名は」という映画が大ヒット中で、岐阜・飛騨古川の聖地巡りも流行中とか。。。
生涯の内で一番広い家に住んだ記憶が一番思い出されるのです。
福井と岐阜では山を隔てて異った文化圏でありましょうが、私の五感を通して懐かしさが込み上げてきます。

住んだ場所と似た所に立つとデジャブの感覚が湧き立ちます。
自分の無意識の記憶の旅は、アイデンティティの統合の素地を意識化する旅でもあるかもしれません。

人は風景で育っている。
そんなことを想う岐阜の旅でした。

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勉強会予定:
ユースフルライフ研究所 公開講座

12月20日つつじヶ丘勉強会

NPOキュールの勉強会

12月23日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校
2017
1月20日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
1月27日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校



生き甲斐の心理学講座 NPOキュール主催
2017年1月21日日土曜日13時~15時半 
場所:渋谷区神宮前 渋谷のIMA
料金:3千円











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