五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

来年の兆し

2016年12月30日 | 第2章 五感と体感
来年の兆し2016年12月30日

師走に入り、初チャレンジしたのがミカン狩りです。友人のミカン園の収穫を一日だけ手伝いました。
もともと母が行きたがり、同行したのですが、それだけで済むわけは無く、指導されるままにのめり込み、一本の木からおよそ50キロ収穫できるミカン木を3本取りきりました。
燦々と降り注ぐ日の光にあたったミカンは、すっぱみのあるキリリとしたお味。私の好みの味です。
10時過ぎから始め、日の落ちる手前の15時で作業は終了。その間、ひたすらミカンを収穫し、お昼を頂き、直ぐに収穫です。
農作業らしいことを経験した事の無い私は、一日を終え家路に着くと身体に清浄な気が流れている事に気付きました。
きっと「デトックス」というものでしょうね。
そういえば、茶摘みのアルバイトをした友人が「とてもよかった~」と感想を述べていた事を思い出し、「なぁるほど、こういう体感ね~」と、身体で納得しました。米作をしている友人が「稲の植わる田んぼの真ん中に立つ爽快感」について語っていた事も思い出しました。

箱根の手前の大雄山の麓のミカン畑の小屋には電気も水道も無く、人もいず、ひたすらミカンの木が植えられているのです。
人と密に関わる仕事と一分一厘の違いが失敗に繋がる表装作業から離れて、ただただミカンを収穫することがこんなに夢中になれるとは思いもせず、気付くとミカンの木の枝に足を掛け、小学生時代の体感的感覚がしっかりと残っている事にも驚きました。

生産性を感ずる健康療法とも云う事ができそうです。
ただ歩くことも健康のための行為ですが、私のマグロの回遊の様な性格は、収穫したミカンが籠に積み上がってゆくことにご機嫌な気分になってゆく事の方が健康に良いかもしれません。
友人の家で作ったお米の一粒一粒が、今までよりも何倍も尊いものに思えてきた事も確かです。自分がやってみて初めて解る事が、解る、という経験は、心底有り難い経験です。

来年は、自分の生活に「農」加わることは、ほんとうに意外な事ですが、「「能」も「農」も「脳」に良い」とダジャレを言って、来年の兆しとさせていただきます(笑)

休みの日をミカン畑で過ごす日が増える予感を持ちながら、今年も多くの人と出会い、仕事ができ、趣味も苦しみながら楽しみ、翌年にそれらのバトンをしっかりと渡せそうです。

今年もブログにお付き合いくださり、ありがとうございました。
佳き年をお迎えください。


......



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