風くんの歌詞からメメントモリ 2024年3月25日
最近リリースされた藤井風君の「満ちてゆく」♪の
歌詞が、どうしても耳から離れません。
旋律も美しいけれど、風君の歌詞は、
ついつい読み解きたくなります。
自然界の風は、ルンと云われたり、プネウマと云われたり、
精霊が囁いたと解釈されたり、
昔から精神的に何かを繋げたり、何かを運んだりしている
と捉えられることも多いですし、
私自身も、風が吹くと何かの意味を感じ
解釈に至ることもよくあります。
今回の曲も
自然が描く波長の中に
旋律と歌詞が溶け合っていると感ずる曲です。
改めて自分の人生の意味を改めて思索している
自分の今と重なり、愁いを得ているというのではなく、
昨年のストーンズやU2の新曲以来の
トキメキを感じています。
人が生まれ、死んでゆくまでの人生の過程と
自己受容と他者肯定に関して
短い詩に端的に、しかも優しく描いていく
彼の文字の描写力に感心しつつ
共感性を帯びた喜びが湧き上がってくるのです。
冒頭の詩、
「走り出した午後も♪
重ねあう日々も♪
避けがたくすべて終わりがくる♪」
この「避けがたく♪」がズコンと響き、
そうなのよ、避けがたくやってくる現実なのよ
と、頷きながらさらに歌詞が進んでいきます。
どんなにきらめいていた経験があっても
「あれもこれもどこかにおいていく♪」
そうなんです。
あれもこれもどこかにおいていくのです。
どこかにおいていってしまうと、
今の自分が哀れな者として捉えがちになります。
「それで良かった、これで良かったと健やかに
笑いあえる日まで♪」
この心境は、老成してきた私にはわかるけれど、
20代の頃は思いも呼ばない考えだったかもしれません。
「変わりゆくものは仕方がないねと
手を放す 軽くなる 満ちてゆく
満ちてゆく」
この歌詞はサビの部分でありますが、
真なる受容の体感と心地とは
こういうことなのだろうと
旋律に合わせた歌声によって、
自らの体感として沁み込みながら受け容れてゆく
感覚があるのです。
手を放す
軽くなる
満ちてゆく
聞いている私に旋律に乗せて静かに湧き上がってくるような
感覚がやってくるのは、風君が
神様からいただいた賜物を存分に
受け容れているからなのかな、とも
思ったり。
メメントモリへと至る思索の中に、
この曲が私の内にも加わったのは確かなようです。
音楽は楽の音(がくのね)。
平等院鳳凰堂の雲中供養菩薩と
大天使ガブリエルに迎えられ、
光に溶け込んでいく理想が叶うよう
今日も楽しく生きてまいります。
今週は復活祭を日曜日に控え、
受難の週でもあります。
自己のメメントモリ(死を思う)
改めて整え直す週でもありましょう。
●●NPO法人CULLカリタスカウンセリング学会からのお知らせ●●
4月はNPOキュールの2024年度会費支払いの時期となります。
皆様のご支援とご賛同に感謝しております。宜しくお願い致します。
●講座予定●
講座スケジュール
①
目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2024年 4月5日(金) 4月19日㈮
13:00-15:00
②
目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2024年
次回は3月29日㈮
13:00-15:00
②
あやの会「生き甲斐の心理学」
場所:篠原地区センター
時間:12:00-15:00
日程:2024年4月9日㈫
(綾子塾は、限定メンバー制)
メンバー制勉強会
月組 2024 3月25日㈪
星組 2024 2月25日㈰
○○○○
ユースフルライフ研究所の講座日程
通信講座生対象;
生き甲斐の心理学
場所:アトリエK 講師 越 綾子
(公開講座)定員に達し受付は終了
時間:12時45分~15時45分
日程:第4木曜日2024年3月28日㈭
★植村先生の講座
1町田勉強会「会員限定」
日程:2024年第1週4月2日㈫
2町田勉強会「会員限定」(宗教心理学・小金井から移動した教室)
日程:2024年4月16日火曜日
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