先週31日木曜日、大田区総合体育館で行われた試合結果です。
WBAスーパーフェザー級戦(スーパー王座)
王者内山 高志(ワタナベ)TKO3回1分47秒 挑戦者オリバー フローレス(ニカラグア)
*3回もちょうど半分が過ぎた辺り、内山のスムーズに出した左ボディーが見事に炸裂し、フローレスはダウン。挑戦者はそのまま立つことは出来ず、レフェリーは試合を止めています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/9d/9e658bf0a2368a3ae661a380cd8fb961.jpg)
安定王者とは正に現在の内山の事をいうのでしょう。出だしは、いつも通りゆっくりとしたペースでスタートした内山。クネクネと上体を動かすサウスポー相手に、パンチは当たらずとも常に左ジャブでけん制。2回にはそのジャブの射出率、命中率が上がっていきます。そして迎えた3回に、あの左ジャブをスッと当てるのですから。まったくもってたまげたものです。この試合のKOパンチを見ると、スタイルは違うのですが全盛期のロイ ジョーンズ(米)と重ね合わせてしまいます。特にロイがバージル ヒル(米)を沈めた左ボディーは凄かった。あの当時のロイと比べるほど、現在の内山は強いんです。
その強い内山ですが、初回は偵察戦に使うことが多いようですが、気がかりはその辺りでしょうかね?まあ、不用意なパンチを序盤戦に貰わなければ何ともないのですが。
新年にはニコラス ウォータース(ジャマイカ)等強豪との対戦が予想される内山。具志堅 用高(協栄)が樹立した日本人世界王者の連続防衛記録にもあと2つで並びます。内山には強豪との対戦はもちろんなのですが、記録打破も意識してもらいたいですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/cb/8e6dcc3124d65f2642bc3ccaba2fe93c.png)
V13防衛記録の保持者具志堅 用高
そしてもう一つ。内山の防衛記録に関し、具志堅の日本国内記録にのみ関心が向けられていますが、これまでの同級での最多防衛記録はブライアン ミッチェル(南ア)が1987年から1991年に築いた12。これまでのペースでいけば、2016年内にこの記録を打ち破ることが出来るという事です!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/dc/4ef5602fb7fe1fa9beee803569f2ffe7.png)
スーパーフェザー級(当時はジュニアライト級)でのV12防衛記録の保持者ブライアン ミッチェル
WBAライトフライ級戦:
王者田口 良一(ワタナベ)TKO9回終了 挑戦者ルイス デラ ロサ(コロンビア)
*見ている側としては非常に面白かった一戦。今回が2度目の防衛戦となる田口にとっては少々苦しい立ち上がりでした。試合開始ゴングから体を振りながら左右のパンチを振り回していった挑戦者。パンチ力はそれほどないものの、王者は完全に後手に回ってしまいました。しかし1年前に同王座に就いている王者は、劣勢になりながらも常にシャープな左ジャブを放ち必要以上にデラロサにペースを譲りません。
4回から徐々にペースが落ちてきたコロンビア人は自らクリンチに行く場面が増えてきます。逆にペースを上げて行った田口は左右のパンチを上下に打ち込んで行きます。
6回には王者の右で一瞬動きが止まった挑戦者。王者は7回には左をボディーに集中して行き完全に試合のペースをつかみます。
最終回となった9回、田口は何度も右を狙い撃ち当て、この回終了と同時に挑戦者をギブアップさせることに成功。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e9/107b4efc37cb55ea234314a5677bd1e8.png)
試合後には反省の弁が目立った田口。9回終了までの採点では1対2(87-84、84-87、85-86)で挑戦者に若干のリードを許していました。ちなみに私(Corleone)は86対85で田口としております。
苦しい試合展開の中、最終的には自分のペースに持って行き逆転TKO防衛に成功した王者。1年前、運のいいマッチメークで世界王座を獲得した感のある選手ですが、確実に実力をつけている、のではないでしょうか。苦しい試合内容でしたが、世界王者として一戦毎に成長していると見るべきでしょう。同門の内山、スーパーフライの河野 公平同様、次の試合が楽しみです。
WBAスーパーフェザー級戦(スーパー王座)
王者内山 高志(ワタナベ)TKO3回1分47秒 挑戦者オリバー フローレス(ニカラグア)
*3回もちょうど半分が過ぎた辺り、内山のスムーズに出した左ボディーが見事に炸裂し、フローレスはダウン。挑戦者はそのまま立つことは出来ず、レフェリーは試合を止めています。
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安定王者とは正に現在の内山の事をいうのでしょう。出だしは、いつも通りゆっくりとしたペースでスタートした内山。クネクネと上体を動かすサウスポー相手に、パンチは当たらずとも常に左ジャブでけん制。2回にはそのジャブの射出率、命中率が上がっていきます。そして迎えた3回に、あの左ジャブをスッと当てるのですから。まったくもってたまげたものです。この試合のKOパンチを見ると、スタイルは違うのですが全盛期のロイ ジョーンズ(米)と重ね合わせてしまいます。特にロイがバージル ヒル(米)を沈めた左ボディーは凄かった。あの当時のロイと比べるほど、現在の内山は強いんです。
その強い内山ですが、初回は偵察戦に使うことが多いようですが、気がかりはその辺りでしょうかね?まあ、不用意なパンチを序盤戦に貰わなければ何ともないのですが。
新年にはニコラス ウォータース(ジャマイカ)等強豪との対戦が予想される内山。具志堅 用高(協栄)が樹立した日本人世界王者の連続防衛記録にもあと2つで並びます。内山には強豪との対戦はもちろんなのですが、記録打破も意識してもらいたいですね。
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V13防衛記録の保持者具志堅 用高
そしてもう一つ。内山の防衛記録に関し、具志堅の日本国内記録にのみ関心が向けられていますが、これまでの同級での最多防衛記録はブライアン ミッチェル(南ア)が1987年から1991年に築いた12。これまでのペースでいけば、2016年内にこの記録を打ち破ることが出来るという事です!
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スーパーフェザー級(当時はジュニアライト級)でのV12防衛記録の保持者ブライアン ミッチェル
WBAライトフライ級戦:
王者田口 良一(ワタナベ)TKO9回終了 挑戦者ルイス デラ ロサ(コロンビア)
*見ている側としては非常に面白かった一戦。今回が2度目の防衛戦となる田口にとっては少々苦しい立ち上がりでした。試合開始ゴングから体を振りながら左右のパンチを振り回していった挑戦者。パンチ力はそれほどないものの、王者は完全に後手に回ってしまいました。しかし1年前に同王座に就いている王者は、劣勢になりながらも常にシャープな左ジャブを放ち必要以上にデラロサにペースを譲りません。
4回から徐々にペースが落ちてきたコロンビア人は自らクリンチに行く場面が増えてきます。逆にペースを上げて行った田口は左右のパンチを上下に打ち込んで行きます。
6回には王者の右で一瞬動きが止まった挑戦者。王者は7回には左をボディーに集中して行き完全に試合のペースをつかみます。
最終回となった9回、田口は何度も右を狙い撃ち当て、この回終了と同時に挑戦者をギブアップさせることに成功。
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試合後には反省の弁が目立った田口。9回終了までの採点では1対2(87-84、84-87、85-86)で挑戦者に若干のリードを許していました。ちなみに私(Corleone)は86対85で田口としております。
苦しい試合展開の中、最終的には自分のペースに持って行き逆転TKO防衛に成功した王者。1年前、運のいいマッチメークで世界王座を獲得した感のある選手ですが、確実に実力をつけている、のではないでしょうか。苦しい試合内容でしたが、世界王者として一戦毎に成長していると見るべきでしょう。同門の内山、スーパーフライの河野 公平同様、次の試合が楽しみです。