先月末28日、フランスで行われた試合結果です。
WBAクルーザー級戦(スーパー王座):
王者アルセン グラムイリアン(アルメニア)TKO9回終了 コンスタンチン ベジェナル(モルドバ)
*この試合から僅か一ヵ月前のも防衛戦を行っていたグラムイリアン。今回の防衛戦では、前戦からの疲れのせいでしょうか、特に前半戦は小柄で軽打のベジェナルを相手にもたついた感が否めません。
終盤の9回になりようやく左フックでダウンを奪った王者。しかし挑戦者はカウント内に立ち上がり試合を継続。しかしその回終了後、ベジェナル陣営は試合の継続を許しませんでした。
ランキング下位の選手を相手に、少々時間を費やし過ぎてしまったグラムイリアン。プロボクサーにもやはり、適度な休息が必要なようです。
*グラムイリアンが防衛記録を伸ばしたクルーザー級戦線の一角。2020年1月8日現在の同級王者たちの顔ぶれを見てみましょう。
WBA(スーパー):アルセン グラムイリアン(アルメニア/防衛回数2)
WBA(レギュラー):ベイビュート シュメノフ(カザフスタン/0)
WBA(暫定):リャド ぺルウィー(コートジボアール/ベルギー/0)
WBC:空位
IBF:ジェニエール ドルティコス(キューバ/0)
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):ジェイ オペタイア(豪/0)
WBOアジア太平洋:ジェイ オペタイア(豪/1)
一つの団体に3人の王者が並んでいると同時に、他の2団体の世界王座は空位という妙な現象が起こっているクルーザー級戦線。ヘビー級に転向した元同級4団体統一王者アレクサンデル ウシク(ウクライナ)のような、核になる選手の出現が待たれます。
2つの地域王座を保持しているオペタイアは19戦全勝(15KO)という素晴らしい戦績を持った24歳の若手。上記の2つの王座以外にも、IBF環太平洋とWBAオセアニア王座をも保持している同級注目の選手です。