先週末14日・土曜日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBOバンタム級戦:
王者ジョン リエル カシメロ(比)判定2対1(117-111、116-112、113-115)挑戦者ギレルモ リゴンドー(キューバ)
*試合前から大いに予想されていた試合内容が、まさに展開される形に。カシメロの先制攻撃で比国人の攻撃力を察してしまったリゴンドー。その後は持ち前の防御技術を如何なく発揮する展開に。しかしパンチは貰わずも、僅かな有効打では確実なポイント奪取に繋がらず。結局はカシメロの積極性が2人のジャッジの指示を得、僅差ながらも強敵を退ける事に成功。保持する王座の4度目の防衛に成功すると同時に、バンタム級統一戦線に生き残る事になりました。
WBAバンタム級挑戦者決定戦:
ゲリー アントニオ ラッセル(米)無判定初回16秒 エマヌエル ロドリゲス(プエルトリコ)
*試合開始直後に両者の頭が大激突。頭突き合いに打ち負けたロドリゲスが負傷すると共に、試合続行が不可能に。試合は僅か16秒で終了し、無判定という結果のみが出されました。
当初はWBAバンタム級の暫定王座決定戦として行われる予定だったこの一戦。試合直前にWBAがようやく暫定王座撤廃の動きに乗り出し、急遽挑戦者決定戦に変更となっています。階級によってはスーパー、レギュラー、暫定、そしてゴールドと4人もの世界王者を認定している老舗団体。これが一階級一王者への大きな第一歩に繋がってほしいのですが、一体どれだけ続く事やら...。
下記が2021年8月18日現在のバンタム級王者たちとなります。
WBA(スーパー):井上 尚弥(大橋/防衛回数4)
WBA(レギュラー):空位
WBC:ノニト ドネア(比/0)
WBC(暫定):レイマート カバリョ(比/0)
IBF:井上 尚弥(大橋/3)
WBO:ジョン リエル カシメロ(比/4)
OPBF(東洋太平洋):中嶋 一輝(大橋/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/0)
日本:空位
*そういえばこの階級にはWBCにも暫定王者が君臨していたんですね。