先週末28日、英国で行われた試合結果です。
3団体ライトヘビー級戦：
IBF/WBC/WBO王者アルツロ ベテルビエフ（露/カナダ）TKO8回2分1秒 挑戦者アンソニー ヤード（英）
＊ベテルビエフがただの強打者でないことを存分に見せつけた一戦となりました。カナダを主戦場にしているロシア人はパンチを振り回すのではなく、すり足気味のフットワークから常にポジションを変えながら、パンチを的確に当てていく好打者でもあります。厳つい外見に反し、意外な打たれ脆さもあり、見ている側からすればスリリング満点。そして最後は対戦相手をKOしてしまうのですからファンからすればたまらないでしょう。
今回が2度目の世界挑戦となるヤードは、元々評価が非常に高かったWBOの指名挑戦者です。今回のベテルビエフ戦でも、7回終了時までの採点では2対1（68-65、67-66、66-67）と強豪相手にリードしていました。しかし最終的には王者の強打が火を噴き（右クロス）、挑戦者をストップ。敵地のど真ん中で勝負強さを見せた結果となっています。
下記は2023年2月2日現在のライトヘビー級王者たちとなります。
WBA：ドミトリー ビボル（キルギスタン/露/防衛回数12）
WBC：アルツロ ベテルビエフ（露/4）
IBF：アルツロ ベテルビエフ（露/7）
WBO：アルツロ ベテルビエフ（露/1）
OPBF（東洋太平洋）：空位
WBOアジア太平洋：空位
＊対抗王者ドミトリー ビボル（キルギスタン/露）との王座統一戦を熱望しているベテルビエフ。是非実現してほしい一戦ですね。
