今から30年前の昨日1993年2月11日、大阪府立体育会館(現エディオンアリーナ大阪)で行われた試合結果です。
バンタム級戦(10回戦):
前WBC王者辰吉 丈一郎(大阪帝拳)KO2回1分55秒 ホセ ルイス ベガヒル(メキシコ)
*5ヵ月前にビクトル ラバナレス(メキシコ)に敗れ、初黒星を喫すると同時にWBCバンタム級王座から陥落した辰吉。宿敵の同胞ベガヒルに快勝し、無事に再起を果たしました。
この試合は祝日の午後にテレビ放送されました。勝ち負けを繰り返すキャリアを持ち、実力的にはメキシコ国内王座一歩手前のベガヒル。辰吉からすると格下の相手でしたが、試合後「勝ったか」と安堵の気持ちに包まれました。同時に、少し早いですが春の訪れを感じました。
(ダウンを奪うと、手を振り回す「辰吉パフォーマンス」を披露した浪速のジョー。)
結果論になりますが、この試合後世界奪回に急がず、ベガヒル程度の選手と何戦か試合をこなし経験を積んでいけば辰吉のキャリアもよほど違ったものになっていたでしょうね。