今月16日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋スーパーバンタム級戦(王座決定戦):
中嶋 一輝(大橋)TKO8回2分45秒 ケニー デメシーリョ(比)
2021年秋にOPBF(東洋太平洋)バンタム級王座から陥落している中嶋。その後3連勝(2KO)を飾り、一階級上のスーパーバンタム級で新たな王座獲得の機会を得ました。
今回中嶋が対戦したデメシーリョは、中嶋と同じく長らくバンタム級で戦ってきた選手で、世界挑戦者決定戦に出場するなどハイレベルな選手。そんな選手を相手に、常に攻守が入れ替わるラリー戦を展開していきます。
中嶋が明確にペースを握り始めた中盤8回、連打からスタンディングカウントを奪った元OPBF王者。試合再開後、中嶋が再び攻勢を仕掛けた所でゲームセット。中嶋が強豪相手に勝利を収めると同時に、新たな階級で自身2つ目のベルト獲得に成功しています。14勝の内12ものKO/TKO勝利を飾ってきた中嶋。ここ数年、日本国内での層が上がっている同級に面白い存在が参入してきました。
下記は2023年2月26日現在の、スーパーバンタム級王者たちとなります。
WBA(スーパー):ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/防衛回数3)
WBC:スティーブン フルトン(米/1)
IBF:ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/3)
WBO:スティーブン フルトン(米/2)
OPBF(東洋太平洋):武居 由樹(大橋/1)
WBOアジア太平洋:中嶋 一輝(大橋/0)
日本:空位
*本来ならこの興行には、小浦 翼(E&Jカシアス)と高田 勇仁(ライオンズ)による日本ミニマム級王座決定戦も行われる予定でした。しかし小浦が脱水症状を理由に前日計量を棄権したために中止となっています。そう言えば14日に予定されていた日本スーパーフライ級王座決定戦も中止となっていましたね。続けて国内タイトル戦が直前にキャンセルになるとは。致し方ないとは言え、両試合とも早々に再スケジュールされ行われてほしいものです。