3年半前の2016年10月7日になりますが、タイでWBS(世界ボクシング社会/共同体)なる新たな世界ボクシング統括団体が誕生したという情報がありました。この団体は、元WBA副会長がラテンアメリカ中心のWBAから離れ、アジア・太平洋地域の選手育成のため設立した経緯があります。
(WBSのベルト。ボクシングというより、レスリングのベルトという感じがします)
WBSは、WBAのアジア地域の下部組織であるPABAを20年前に立ち上げた韓国のシン・ヨンサプ氏の主導の下に発足。2016年秋以降、WBAのアジア太平洋地域王座だったPABAもWBSの傘下に吸収される形となりました。
(今は亡きPABAのベルト)
日本は2020年4月の段階まで、この団体に所属していません。調べた限りになりますが、WBS加盟国は下記のようになります。
アルメニア、インド、インドネシア、ウクライナ、ウズベキスタン、オランダ、カザフスタン、韓国、北朝鮮!!!!、キルギス、豪州、中国、サモア、タイ、タジキスタン、タヒチ、チェコ、トルクメニスタン、トンガ、ネパール、ニューカレドニア、フィジー、パプアニューギニア、比国、ベラルーシ、ニュージーランド、マカオ、モルドバ、モンゴル、ロシア、ルーマニア
加盟国に北朝鮮をはじめ、インドやネパール、パプアニューギニアなど、ボクシング超後進国が名を連ねている事には驚かされます。
3年半前には、下記の11ヵ国が準加盟国としてリストアップされていました。
アルゼンチン、英国、カンボジア、ケニア、シンガポール、ソロモン諸島、タンザニア、米国、ベネズエラ、バネアツ共和国(太平洋に浮ぶ諸島)、メキシコ
WBSが発足されてからこの3年半、WBSのタイトル戦が決行されたという事を聞いた聞いたことがありません。PAPAも2017年に複数の階級で試合が行われましたが、2018年以降はタイトル戦ゼロ。WBSやPABAとは別団体と思われるWBAオセアニア、WBAアジア戦は決行頻繁に行われているようです。
(WBAオセアニア(左)とWBAアジア(右)のベルト。両方とも中々立派ですね)
設立当初から???だったWBS。このまま消滅してしまうのが一番だと思いますが。
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