DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

期待のコンラン、暫定ながらも世界奪取(WBAフェザー級:暫定王座)

2021年08月11日 05時16分44秒 | 世界ボクシング

先週6日、英国で行われた試合結果です。
WBAフェザー
級戦(暫定王座決定戦):
マイケル コンラン(アイルランド)判定3対0(119-108、116-111x2)TJ ドヘニー(アイルランド/豪) 

*試合直前に暫定王座決定戦に格上げ(?)された一戦。しかしこの試合の注目は争われたタイトルの価値より、プロデビュー前から話題先行型だったロンドン五輪銅メダリストであるコンランが、元世界王者ドヘニーを相手に、どんなボクシングを展開するかという事でした。

プロデビューから4年半、英国と米国のリングを行き来しながらキャリアを積んできあコンランは、5回にダウンを奪うなどして元IBFスーパーバンタム級王者を圧倒。明白な判定勝利を収めると同時に、暫定ながらも初の世界王座獲得に成功しています。今後の目標はもちらん、「暫定」の2文字を取り除く事が最優先される事になるでしょうね。

 

新たな暫定王者が加わったフェザー級戦線。下記が2021年8月11日現在の同級の王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(スーパー):レオ サンタ クルス(メキシコ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):リー ウッド(英/0)
WBA(暫定):マイケル コンラン(アイルランド/2)
WBC:ゲリー ラッセル(米/5)
IBF:空位
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):清水 聡(大橋/6)
WBOアジア太平洋:清水 聡(大橋/0)
日本:丸田 陽七太(森岡/0)

*サンタクルスは2019年2月を最後に、WBAスーパー王座の防衛戦を行っていません。ラッセルは2020年2月以降、防衛戦を行っていません。特にサンタクルスがいまだに同級の王者として認定されているとは。WBAの措置を理解する事は容易ではありませんな。
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充実の古橋、TKOで初防衛戦に成功(日本スーパーバンタム級)

2021年08月10日 05時45分28秒 | 日本ボクシング

今月2日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本スーパーバンタム級戦:
王者古橋 岳也(川崎新田)TKO3回1分12秒 挑戦者花森 成吾(JBスポーツ)

*今年の1月に、3度目の日本王座挑戦で念願のタイトル獲得を果たしている古橋。今回の初防衛戦では、積極的に打ち合いに挑んできた花森から初回からダウンを奪うなどして好スタートを切ります。続く2回も打ち勝った王者は3回、連打の中からレフィリーストップを呼び込みゲームセット。苦労人が、タイトル初挑戦の花森に圧勝し王座の初防衛に成功しました。

 

日本国内、世界トップ戦線で実力者がせめぎ合っている感のあるスーパーバンタム級戦線。下記が2021年8月10日現在の、同級のタイトルホルダー達となります。

WBA(スーパー):ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ブランドン フィゲロア(米/4)
WBA(暫定):ライース アリーム(米/0)
WBC:ブランドン フィゲロア(米/0)
IBF:ムロジョン アフマダリエフ(ウズベキスタン/1)
WBO:スティーブン フルトン(米/0)
OPBF(東洋太平洋):勅使河原 弘晶(三迫/4)
WBOアジア太平洋:空位
日本:古橋 岳也(川崎新田/1)

*来月に世界王座3団体統一戦が予定され、11月には和氣 慎吾(FLARE山上)と井上 拓真(大橋)による地域王座決定戦も行われます。同級の動きからますます目が離せなくなりそうです。

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徐、王座から転落(WBAフェザー級:レギュラー王座)

2021年08月09日 05時32分08秒 | 世界ボクシング

先月末31日、英国で行われた試合結果です。
WBAフェザー級戦(レギュラー王座):
挑戦者リー ウッド(英)TKO12回2分43秒 王者徐 燦(シュ チャン/中国)

*一戦ごとに評価を高めていた徐。しかしコロナウィルスの影響で、この試合が2019年11月以来の実戦となってしまいました。

約2年余りのブランクのためか、持ち前の手数の出るボクシングを展開出来ない徐。ガードをがっちりと固め前進はするものの、ペースを把握できないまま回は進んでいく事に。対するウッドは、地元の声援を受け、要所要所でクリーンヒットを奪いポイントをリードしていきます。

挑戦者がリードを保ったまま試合は最終回に。残り一分を切ったところで、英国人が右の打ち合いで勝り王者からダウンを奪います。そしてその後の連打でレフィリーストップを呼び込み試合終了。ウッドが劇的な最終回TKO勝利を収め、WBAの第2のベルトながらも世界王座奪取に成功しました。

まったくいいところなく敗れた徐。今後の巻き返しに期待しましょう。

 

新王者が誕生したフェザー級戦線。下記が2021年8月9日現在の、同級王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(スーパー):レオ サンタ クルス(メキシコ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):リー ウッド(英/0)
WBC:ゲリー ラッセル(米/5)
IBF:空位
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):清水 聡(大橋/6)
WBOアジア太平洋:清水 聡(大橋/0)
日本:丸田 陽七太(森岡/0)

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WBAバンタム級王座の行方は?(色々:08‐08‐21)

2021年08月08日 05時06分13秒 | 世界ボクシング

最近(2021年8月8日ごろ)のニュースです。

1)来週末14日に予定される注目のバンタム級戦、ギレルモ リゴンドー(キューバ)対WBO王者ジョン リエル カシメロ(比)戦は、カシメロの保持するWBO王座のみが争われる模様です。あろうことかにWBAは、同じ興行で予定されているゲリー アントニオ ラッセル(米)対エマヌエル ロドリゲス(プエルトリコ)戦を、リゴンドーが保持していたWBAレギュラー王座を争わせる見通しです。

2)昨年師走にロドリゲスに僅差の判定勝利を収め、WBC暫定王座を獲得したレイマート カバリョ(比)。今月に無冠戦出場を目指していましたが、結局は対戦相手が見つからず。このまま今夏の試合出場はないようです。

3)5月に当時空位だったOPBF(東洋太平洋)バンタム級王座を獲得している中嶋 一輝(大橋)。今年1月に、この王座を井上 拓真(大橋)に明け渡した栗原 慶太(一力)を相手に初防衛戦を行います。この試合は10月19日に後楽園ホールで行われる予定です。

4)コロナウィルスの影響を受けてか、不必要なWBA戦がさらに増大傾向に今日この頃。9月10日にパナマで、新たなWBA暫定王座決定戦が予定されています。スーパーフライ級の王座が争われるその一戦。出場するのはロナル バティスタ(パナマ)とアレハンドル バリオス(メキシコ)。

5)同日、米国カリフォルニア州で初防衛戦を予定しているWBCスーパーフェザー級王者オスカル バルデス(メキシコ)。挑戦者がブラジルのロブソン コンセイサンに決まっています。

6)今年の新年早々にWBAスーパーフェザー級のレギュラー王座を獲得したロジャー グティエレス(ベネズエラ)。前王者となるレネ アルバラード(ニカラグア)を来週末14日に3度目の対戦、決着戦に挑みます。これまでの勝者の対戦戦績は1勝1敗の五分。

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今週末の試合予定

2021年08月07日 05時21分19秒 | 世界ボクシング

2021年8月第一週末の主な試合予定です。

7日 土曜日
英国
IBFフェザー級戦(王座決定戦):
キッド ギャラード(カタール/英)対 ジェームス ディッケンス(英)

米国・ミネソタ州
WBAウェルター級戦(暫定王座決定戦):
ガブリエル マエストレ(ベネズエラ)対 マイカル フォックス(米)

 

12日 木曜日
後楽園ホール
日本ライト級戦:
王者吉野 修一郎(三迫)対 挑戦者仲里 周磨(ナカザト)

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田中、銅メダル獲得(フライ級/東京五輪)

2021年08月06日 05時26分04秒 | 世界ボクシング
現在東京で行われている夏季五輪。フライ級で出場していた田中 亮明(中京高)が銅メダルを獲得しました。

アマチュアボクシングに対する知識はゼロに等しい自分にとり、今回の記録が偉大であることは分かります。ただ、それがどれだけ凄いかは、正直実感がわきません。とんでもなく凄い記録であることには間違いないでしょう。田中選手、おめでとうございます!

ちなみに田中選手は、プロボクシングで、ミニマム級、ライトフライ級、そしてフライ級でWBO王座を獲得してきた田中 恒成(畑中)選手の実兄となります。

今回の田中のメダル獲得は、2012年のロンドン五輪で村田 諒太(帝拳=現WBAミドル級王者)、清水 聡(大橋=現OPBF(東洋太平洋)/ WBOアジア太平洋フェザー級王者)以来の快挙。まったくもって、素晴らしいの一言ですね!

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王座は空位のまま(日本バンタム級)

2021年08月05日 05時13分02秒 | 日本ボクシング

先月26日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本バンタム級戦(王座決定戦):
澤田 京介(JBスポーツ)負傷引き分け2回23秒 定常 育郎(T&T)

*澤田がダウンを奪うなどして圧倒的に優位に進めていたこの試合。2回早々偶然のバッティングで両者が負傷。ドクターチャック後、試合は即ストップされ負傷引き分けという消化不良の結果となってしまいました。

王座保持者の体重超過、暫定王座の設置、王者の引退、コロナウィルスの影響と、2018年以降煮え切らない印象を与える日本バンタム級戦線。今回の一戦も2年ぶりに行われた同タイトル戦でした。何となく呪われた王座のような気がしないでもないのですが...。

 

日本王座は空位のままですが、2021年8月5日現在のバンタム級王者たちを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):井上 尚弥(大橋/防衛回数4)
WBA(レギュラー):ギレルモ リゴンドー(キューバ/0)
WBC:ノニト ドネア(比/0)
WBC(暫定):レイマート カバリョ(比/0)
IBF:井上 尚弥(大橋/3)
WBO:ジョン リエル カシメロ(比/2)
OPBF(東洋太平洋):中嶋 一輝(大橋/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/0)
日本:空位

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意見番(08‐04‐21)

2021年08月04日 05時47分17秒 | ボクシングネタ、その他雑談

*インパクト度でボクシングビートの勝利ですな。次号ですが、日本人の金メダリスト!?という可能性も低くないでしょう。

 

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ジョイス、また一歩世界に前進(ヘビー級)

2021年08月03日 05時40分44秒 | 世界ボクシング

先月24日、英国で行われた試合結果です。
ヘビー級12回戦:
ジョー ジョイス(英)TKO6回49秒 カルロス タカム(カメルーン/仏)

*昨年11月に、同国人のライバルであるダニエル デュボアに初黒星を与え、世界王座挑戦に向け大前進したジョイス。一時は、オレクサンデル ウシク(ウクライナ)とWBO暫定王座を争うという話もありました。しかしウシクの3団体統一王者アンソニー ジョシュア(英)への挑戦が決定したため、経験豊富のタカムとの一戦が組まれる事になりました。

高いガードと、左ジャブを丁寧に突くいつも通りのボクシングを展開したジョイス。しかし前半戦は、番狂わせを目論むタカムの善戦が目立ちました。体格差を活かしながら、落ち着いたボクシングを展開するジョイスですが、タカムが時折好打をヒットし試合を盛り上がて行きます。

しかし回が重なるごとに、両者の実力差が試合に現れ始めます。右パンチをボディーに持っていくなど、見た目によらず器用さも披露するジョイス。徐々に、徐々にとライバルにダメージを与えていきます。迎えた6回、その強打でライバルをグラつかせたジョイスは連打をまとめ一気にレフィリーストップを呼び込むことに。タカムは「ストップが早すぎる」と抗議しましたが、結果は覆されることなくジョイスに白星を献上。今回も善戦マンで終わってしまいました。

全勝記録を13(12KO)に伸ばしたジョイス。また一歩、世界挑戦に向け前進しています。なおこの一戦には、ジョイスの保持するWBCシルバー、WBOインターナショナル、そして英連邦の3つの王座が争われました。

 

2021年8月3日現在の、ヘビー級王者たちの顔ぶれを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):アンソニー ジョシュア(英/防衛回数1)
WBA(レギュラー):トレーバー ブライアン(米/0)
WBA(暫定):ダニエル デュボア(英/0)
WBC:タイソン フューリー(英/0)
WBC(暫定):ディリアン ホワイト(英/0)
IBF:アンソニー ジョシュア(英/1)
WBO:アンソニー ジョシュア(英/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:デムシー マッキーン(豪/0)
日本:上田 龍(石神井スポーツ/0)

*ジョシュアはWBOの指名挑戦者ウシクとの防衛戦を9月25日に行います。その2週間後にフューリーは、前WBC王者ディオンティー ワイルダー(米)と3度目の対戦を予定。WBC暫定王者のホワイトには、9月中に米国で防衛戦を行うという話があるようです。しかしジョイスに敗れているデュボアが暫定ながらも世界王座に居座っているとは。不思議なものです。

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ロマチェンコ、ホリフィールドなど(色々:08‐02‐21)

2021年08月02日 05時26分41秒 | 世界ボクシング

最近(2021年8月2日ごろ)のニュースです。

1)約一ヵ月前に中谷 正義(帝拳)を一蹴したワシル ロマチェンコ(ウクライナ)。12月11日に次戦を予定しているようです。その対戦相手候補の筆頭として、元IBF王者リチャード コミー(ガーナ)の名前が挙がっています。コミーは2019年師走にロマチェンコを破ったテオフィモ ロペス(米)に2回で敗れ、王座から決別しています。ロマチェンコの試合は見たいですが、コミーとの一戦には興味が沸きません。

2)昨年10月にロマチェンコを破り、一躍時の人となったロペス。ジョージ カンボソス(豪)との防衛戦が、来週末14日に迫っています。ロペスは2019年7月に中谷を破り、世界王座への挑戦権を獲得。同年12月にコミーを破り、IBFライト級王座を奪取しました。そして昨年10月にロマチェンコを破るという大金星を挙げています。

3)ロマチェンコを含め、3度、世界ライト級王座に挑戦するも勝利をある事が出来なかったロンドン五輪金メダリストのルーク キャンベル(英)。現役からの引退を発表しています。

4)元統一クルーザー級、ヘビー級王者イベンダー ホリフィールド(米)の実子エバンが先週7月30日、プロ7戦目の試合を行っています。15勝18敗3引き分けの戦績のオーガスティン チセロ(メキシコ/Agustin Cicero)と対戦したエバン。2回に4度、3回にもう1度ダウンを奪いフィニッシュ。全勝記録を7(内5KO)に伸ばすと同時に、初めての6回戦での試合を無事に終えています。

5)本来なら6月5日に予定されていた、エバンの実父イベンダー ホリフィールド(米)とケビン マクブライド(米)によるヘビー級戦。6回戦の公式試合として行われるようですと言う話でしたが、相変わらず試合延期後、情報が入ってきていません。

6)現役時代、イベンダーと3度対戦し、どの試合も超がつく好試合を演じた元統一ヘビー級王者リディック ボウ(米)。53歳になったボウが10月2日、米国フロリダ州でエキシビションマッチに出場します。また、ア同じ興行には、40歳となった元スーパーライト級、ウェルター級王者ポール マリナッジ(米)も、別のエキシビションマッチに出場を予定しています。

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