勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

我がブログ考

2005-08-01 23:51:13 | Weblog
 今年の2月2日にはじめたこのブログも、ちょうど半年になった。
手探り状態で気楽にはじめてみたものの、何とか半年が過ぎ、改めてブログというものを考えてみた。

 そこでブログの精神では大先輩といえるのではないかと思われる、吉田兼好の「徒然草」をもう一度紐解いてみました。

原文
 「つれづれなるままに、日暮らし硯(すずり)に向かひて、心にうつりゆく由(よし)なしごとを、そこはかとなく書き付くれば、あやしうこそもの狂ほしけれ。」

通釈
 「今日はこれといった用事もない。のんびりと独りくつろいで、一日中机に向かって、心をよぎる気まぐれなことを、なんのあてもなく書きつけてみる。するとしだいに現実感覚がなくなって、不思議の世界に引き込まれていくような気分になる。」
 
 「人から見れば狂気じみた異常な世界だろうが、わたしには、そこでこそほんとうの自分と対面できるような気がしてならない。人生の真実が見えるように思えてならない。独りだけの自由な時間は、そんな世界の扉を開いてくれる。」 『角川書店発行の徒然草より』


 この訳を読むにつけ、まさしくブログの世界を言い表しているようで恐ろしい気さえする。
この徒然草が書かれたのは、今から七百余年前だという。

 ブログをとおして自分を見つめ、新しい世界を拓(ひら)き、この世の無常を肯定的に捉(とら)えていけたらと思いながらも、言行一致の難しさも感じる。しかし、肩肘張らずに、そこには適度な遊びと間も取り入れながら・・・。
徒然草の序段を読んでの、我がブログへの思いです。
2005.08.01