訪れては去り、去ってはまた訪れる。芽生えはじめた恋のように頼りない秋は、やっと手の届くところまでやってきた。
昨日まで乾いた喉を潤した冷茶より、今日は熱い緑茶が旨い。(あ~ぁ、年寄り~)
見上げれば十五夜を3日後に控えた秋色の月が、雲間から往く夏を惜しんでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/6f/ea0458508b2f47fcc7bb5903ce96c502.jpg)
そんな夜に似合うCDがある。
1967年から30年以上も続いたFM界最長番組「ジェットストリーム」のCDである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/97/d0edb2d898d22c06be9d8b37f9863f2d.jpg)
◆ジェット機の飛行音に続いて流れてくる「ミスター・ロンリー」の、甘く切ないストリングスの旋律にのって、静かな声で軟らかく語りかける城 達也氏のナレーション。
遠い地平線が消えてふかぶかとした夜の闇に心を休める時
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は
限りない宇宙の営みを告げています
満天の星をいただく果てしない光の海を
ゆたかに流れゆく風に心を開けば
きらめく星座の物語も聞こえてくる
夜の静寂(しじま)のなんと饒舌なことでしょう
光と影の境に消えていったはるかな地平線も
瞼に浮かんでまいります
◆午前0時から始まるこの番組、静かに流れるイージーリスニングは、夢の世界へ誘(いざな)う子守唄。
夢うつつに聞こえてくるその声は、恋の終わりか、秋の訪れか?
何時が夏の終わりか知るよしもなく、
気づけば、蹌踉(そうろう)と日暮れの秋風の道を・・・。
そんなことがあってから、私は用心深くなって、
日毎、恋人がコーヒーに入れる
砂糖の数まで数えるようにしてきたが、
そのためにかえって恋人の心変わりを早めたかもしれない。
ロダン美術館の秋の庭に木の葉を踏みながら、
彫刻の相手を独り言して、
つまるところ恋は戻らない、灰色の空模様だというのだ。
◆秋の夜は長い。この10枚組のCDの出番でもある。
夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、
遠ざかるにつれ次第に星のまたたきと区別がつかなくなります。
お送りしておりますこの音楽が美しく
あなたの夢に溶け込んでいきますように。
残念ながら、この番組今はない。
2005.09.15
昨日まで乾いた喉を潤した冷茶より、今日は熱い緑茶が旨い。(あ~ぁ、年寄り~)
見上げれば十五夜を3日後に控えた秋色の月が、雲間から往く夏を惜しんでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/6f/ea0458508b2f47fcc7bb5903ce96c502.jpg)
そんな夜に似合うCDがある。
1967年から30年以上も続いたFM界最長番組「ジェットストリーム」のCDである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/97/d0edb2d898d22c06be9d8b37f9863f2d.jpg)
◆ジェット機の飛行音に続いて流れてくる「ミスター・ロンリー」の、甘く切ないストリングスの旋律にのって、静かな声で軟らかく語りかける城 達也氏のナレーション。
遠い地平線が消えてふかぶかとした夜の闇に心を休める時
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は
限りない宇宙の営みを告げています
満天の星をいただく果てしない光の海を
ゆたかに流れゆく風に心を開けば
きらめく星座の物語も聞こえてくる
夜の静寂(しじま)のなんと饒舌なことでしょう
光と影の境に消えていったはるかな地平線も
瞼に浮かんでまいります
◆午前0時から始まるこの番組、静かに流れるイージーリスニングは、夢の世界へ誘(いざな)う子守唄。
夢うつつに聞こえてくるその声は、恋の終わりか、秋の訪れか?
何時が夏の終わりか知るよしもなく、
気づけば、蹌踉(そうろう)と日暮れの秋風の道を・・・。
そんなことがあってから、私は用心深くなって、
日毎、恋人がコーヒーに入れる
砂糖の数まで数えるようにしてきたが、
そのためにかえって恋人の心変わりを早めたかもしれない。
ロダン美術館の秋の庭に木の葉を踏みながら、
彫刻の相手を独り言して、
つまるところ恋は戻らない、灰色の空模様だというのだ。
◆秋の夜は長い。この10枚組のCDの出番でもある。
夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、
遠ざかるにつれ次第に星のまたたきと区別がつかなくなります。
お送りしておりますこの音楽が美しく
あなたの夢に溶け込んでいきますように。
残念ながら、この番組今はない。
2005.09.15