勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ペコペコの作法

2007-08-21 11:00:37 | Weblog
 僕の好きなコラムニストの一人に天野祐吉さんがいる。テレビなどでコメンテーターを務めるときの彼は、他の人の意見を黙って聞く。そして最後に風刺の効いた意見を一言。そのスタンスが魅力なのだ。討論などでは他人(ひと)の意見を押しのけてしゃべりたい輩が多い中で、彼の無言の姿勢はそれだけで存在感があり、かえって雄弁に見える。

 複数の人との会話(議論)でこの手法は効果的と思われる。議論白熱のとき、一人だけ黙っていると、この人は何を考えているのだろうかと気になるものだ。

 朝日新聞に【CM天気図】というコラムがある。天野祐吉さんが、テレビCMを風刺の効いた見方で解説してくれる、楽しみなコラムの一つである。今日の記事を紹介します。

◇ ペコペコの作法 ◇

 なんにせよペコペコするのはよくない。わけもなく威張るのよりはいいが、何かというとペコペコと頭を下げるのはよくないというか、みっともない。

 とはいえ、仕事をしている人ならだれでも、たとえば取引先にペコペコしなければならないような目に、一度や二度は合わされる。それもこっちが悪いわけでもないのに、である。そんなときは腹も立つし、自分が情けなくなるけれど、長いものには巻かれろ、ペコペコすることで解決するのも、浮世の知恵ではあるだろう。

 だが、渡哲也さんのようなオトナが、取引先に一人であやまりに行くような場合はそれですむけれど、南海キャンディーズのしずちゃんみたいな若い部下を連れてあやまりに行くと、そうはいかないこともある。

 げんにその日、取引先の部長の前でペコペコしている渡さんの横に突っ立ったまま、しずちゃんはこう言うのだ。
「そんなペコペコせんでええやないですか」 
それどころか、取引先の部長を指して、こうも言い放つ。
「さっき言うてたやないですか、悪いのはコイツやって」

 さて、ジョージアのこのCMを見て、あなたはどう感じるだろうか。
 ①スカッとした。こっちが悪くもないのに、ペコペコするのは卑屈でみっともない。いいぞいいぞ。
 ②カチンときた。個人的感情で会社に不利益を与えるのは言語道断。許せん。
 ③ヒヤヒヤした。たとえ正しくても、時と場所をわきまえないのは、社会感覚の欠如でしかない。困る。
 ④暑くて何も考えられない。寝る。

-コラムニスト・天野祐吉さん-

 あなたの答えは何番ですか?僕の答えは ◇④暑くて何も考えられない。寝る。◇ です。それにしてもこの暑さ、黙っていれば涼しくなるだろうか?